タルキートナでバドワイザーを

群発頭痛により断酒した山好きオジさんが、定年後にアラスカのデナリを登って、祝杯としてアルコールを解禁することを目指す日記。

所沢シティマラソン2022

コロナで2年続けて中止だった所沢シティマラソン。ようやく今年、開催の運びとなった。幸いにも天気にも恵まれ、絶好のマラソン日和である。

最後に走った2019年はザコが始まっており、辛い思いをして2時間ちょうどくらいでゴールした。今年は、ザコは回復に向かってはいるものの、ハセツネ、FTRと、以前と比べたら散々というタイムでのゴールだった。おまけに、ロードを速く走る練習は全くやっていない。どこまで落ちているか、あるいは復活しているか。それを見る良い機会だった。

まあ2時間は切れるだろう。出来れば、1時間50分は切りたいな、というのが出走前の目標だった。さて。

スタートが8時45分なので、家を7時すぎに出た。アップ代わりでゆっくり走ったり歩いたり。ドームには7時半過ぎに着いた。まず、まだ空いているトイレに寄り、出てくると受付は長蛇の列だった。荷物検査とやらで受付に時間がかかるらしい。

受付を済ましてドームに入ると、以前は人工芝だった外野席はイス席になっていて、そこで支度をして、もう一度トイレに行ってからグランドへ。選手整列はゼッケンの色別ということで、前から赤、水色、オレンジ、紫の順だった。私はオレンジで、多分ゴール時間を申告したのだと思うが、何と申告したのか覚えていない。

カウントダウンがあり、一斉にスタート。オレンジの最前列にいたので、周囲は水色とオレンジのゼッケンが主流。感覚的に5分フラットのペースで進む。スタート前にトイレに行っておいたのに、6km辺りでトイレに寄る。トイレから出ると、あたりは紫ゼッケンばっかり。大した差はないのね。

中間地点の給水所で、ウエストポーチからマイカップを出すのに手間取りタイムロス。そこまでにオレンジ集団に追いついていたのが、再び紫に吸収された。

給水やトイレのタイムロスは別として、5分フラットを頑張って維持していた(つもりだった)のが、早稲田の登りで崩れたと感じた。ここからはアップダウンが激しくなるので、下りはしっかり加速しないとダメだが、若干腸脛靭帯がおかしくなり始めていた。マズいな。歩きたくないな。

2度めの狭山湖への登り返しが終わると狭山湖のダムだ。富士山がよく見える。笠雲が出ている。

かなり腸脛靭帯が痛い。さらに右足の足裏が痛い。こういう時(ロードランニング)って、足はグーだっけパーだっけ?パーにするとダメージが残りそうだが、痛くてグーに出来ない。タオルギャザーとか、基本的なトレーニングはこの3年やってこなかった。そのツケが来た。

距離表示がある度に、頭の中で計算をして、ギリギリ50分切れるかと思ったが、1分届かなかった。

頑張ればキロ5分を切って走れると過信していたが、あとで分析を見ると10km以降は4分台は出せていない。

とはいえ、よく晴れた狭山丘陵を楽しく走れた。よい一日になった。

この大会、ハーフ後にスタートする2kmレースで、地元の中学陸上部の女子がガチレースをして、すごい勢いでゴールに駆け込んで来るのを見るのが楽しみだったのが、今年はタイムテーブルが変わって見られなくなった。代わりに、ハーフ後にスタートする5kmレースを観戦したが、このレースは速い大人も混じっているので、男子中学生のデッドヒートにはならなかった。

来年は、タイムテーブル戻してください。

KISS来日公演2022

KISSの来日公演に行った。場所は東京ドーム。

ご存知のように、何度もサヨナラコンサートをやっているのが、年齢的に今度が本当にラストだろうと参戦を決めた。チケットは20000円と高く、3万人入ったら6億かい?と思っていたが、安倍さんの葬儀の祭壇が、単独入札で1億3000万円と聞き、KISSのステージセットならもっとかかるだろうと納得していた。確かに、凄いステージセットで、3億くらいかかっているのではないだろうか。

チケットを買った頃は、コロナの第7波が収束に向かっていて、このままコロナも終わりかなという感じだったのに、今は第8波が始まってしまい、まさか中止とか言わないよね?という感じに変わっていた。また、最近の彼らのライブ映像をネットで見ると、ほぼコールアンドレスポンスで進行しており、さすがにこれは日本では難しいのではないか、メンバーが白けたらどうしよう、などと心配しながら当日を迎えた。

観客は老若男女。両サイドは息子世代の若者だった。2階席には空席も目立つが、アリーナ、1階スタンドは満席。これくらい入っていれば、メンバーもやる気が出るだろう。

場内アナウンスが流れる。場内ではマスク着用をお願いします、そうだろう。声援や歌唱は、周囲にご配慮ください、え?声出しOK?周囲にはマスクしていない人もチラホラ。まあいいけど、そこは守ろうよ。

BGMが一旦止み、場内が期待からの拍手。すると少し音量を上げて再開。曲はAarosmith、続いてガンズ。いずれも私世代の曲。となりの息子たちは、違う曲だよねと確認しあっている。さらに音量レベルが上がってZeppelinのRock’n‘Rollがかかった。場内は大興奮。照明が徐々に変わっていき、定番のメッセージが叫ばれる

 

You want the you‘ve got the best!

The hottest band of the world! KISS!


続いてDeiroit Rock Cityのイントロが流れるが、明らかにさっきまでのゼッペリンより音量が低い。そして音が悪い。ドームは音が悪いのはわかっていたが、音量がBGMより下がったのはPAのミスだろう。ちょっと残念だった。

この曲のシャウトポイント「GETUP! GETDOWN!」のところは、拳は上げるもののほぼサイレントに思われたが、次の曲Shout Out Loudでは、ポールが「Sing!」って言うもんだから、サビのところの大合唱となった。ステージの巨大なスクリーンには、時折オーディエンスも映されたが、あごマスクで大合唱している人多数。まあいいや。大千秋楽だもんな。

ノリノリで曲は続く。ステージにはバックステージと両側に2個づつの巨大なスクリーンがあり、メンバーやイメージ映像が次から次へと映し出される。そして、時々6本の火柱がステージ後方から上がる。この火が、リアルなのか映像なのか分からなかったが、ジーンが火を吹いたあとの松明を、スタッフが慌てて消していたのは印象的だった。

KISSの凄さは曲間の沈黙がほとんどない事。曲が終わり暗転すると、ステージセットをぐるりと縁取る緑色のLEDランプの光だけ残る。と、思うと間をおかず「Tokyo!···」とポールのMCが始まる。ポールの声は昔とまったく変わらない。わかりやすい英語でオーディエンスに語りかける。東京では、過去に26回コンサートをやったらしい。そのうち3回は行ったもんね。

コンサートに先がけて予習したところ、KISSは化粧をせずに活動していた時の方がセールスは良かったそうだ。私はアルバムLovegunの内容が期待はずれと感じて、その時点でファンをやめてしまったので、それ以降の曲は知らない。随分前だが、前回武道館で見たときは、ポールが「今回はオールドキッスをやるぜ」と言って、本当に知っている曲ばかりだったが、今回はLovegun以降の曲も多かった。知らない曲が多いとはいえ、そこはKISSの曲。十分に楽しめた。

観客を楽しませる事に主眼をおいているので、ギターソロもドラムソロもちょっとコミカルで楽しい。テクニックも凄い。

God of Thunderでジーンが血を吐き、ステージが持ち上がって高いところで歌う。その際に映像でリフトを後ろから映したところ、ジーンが何かフレーム状の物に軽く腰掛けているのが見えた。ジーンはメンバー最高齢の73歳。装備も重いので大変なのだろう。予習としてyoutubeで見た、アメリカでのライブ映像でも、ジーンはあまりステージでの動きがなかった。ポールは70歳だが、声も昔のままで、観客にケツを向けて妖しく振ってみせる。はっきり言って、70のジジイのやることではないが、それがKISSだという事だろう。ドラムのエリックさんも、ギターのトミーさんも共に60代だ。とんでもないジジイバンドだが、全然そんな事感じさせない。

極めつけはLovegunだ。ポールが「オレのこと愛してくれて、オレの名前を呼んでくれたら、キミたちの所に飛んでいってもいい」と言い出し、「Everybody! Say!」観客が応えて「ポール!」「聞こえないよ!ワンモア!」「ポール!!」

そこで何か輪っかみたいのが出てきたと思ったら、高っかいヒールの付いたブーツをその輪っかに引っ掛けて、ジェロニモ·ラインにぶら下がってアリーナ中央の離島に渡ってきた。なんてジジイだ。

観客は大喜びでLovegun大合唱。ここでもう1曲歌うと言って、Made for Loving youが始まる。ディスコナンバーなので、バックステージのスクリーンが巨大なミラーボールに変わる。もう大騒ぎ。

再びジェロニモ·ラインでステージに戻り、ここでも間を空けずにMC。「次の曲はみんなにも歌えるぜ」BlackDiamondのイントロを爪弾く。観客はハミングで応える。そして、かつてのピーターを彷彿とさせる、ドラムのエリックさんのボーカルでBlackDiamond。アウトロで大いに盛り上がって暗転。ここで、初めて間が空いた。

後で発表されたセットリストによると、ここで本編終了。次からがアンコールという事だったらしい。とは言え、インターバルは短かった。照明が、ストリングスとともに復帰し、ステージには白いグランドピアノが。名曲Beth。弾き語りはエリックさんだ。

ピーターは、楽器無しで椅子に座って歌っていたと記憶している。エリックさんはピアノも弾けるんだね。

「Destroyerっていう凄えアルバムがあるんだ。そこから1曲」って言ってDo you love me? そしてラストは定番のRock’n’Roll Allnight。

ポールがギターをぶっ壊して大団円。

壊したギターは、安いのを持ってきて壊したのではなく、破壊用に加工されたモノと見た。それでも、ギターにキスをしてから壊したのは良かった。

 

チケット高いし、ジーンはカネの亡者で通ってるし、ジーンの金儲けに付き合うのもなぁ、と思いつつ参戦を決めたライブだが、見に来て本当に良かった。私に、ロックンロールを教えてくれたKISSの、男の生き様を目に焼き付ける事が出来た。

しばらく、脳内再生されるShout Out Loudのイントロと日々を暮らそう。

(曲名は韻を踏んでいるんだね、46年間気付かなかったよ)

ワラーチで走ってみた

大根は小さいまま。これでは大根葉で終わりそう


階段の登り降りでの違和感が減退してきたので、タラに行ったついでに航空公園に行き、走ってみた。

速くは走れないのは分かっていたので、足拵えはワラーチとした。走り出してすぐに脚の付け根が疼き、これはやはり股関節かと不安になる。走り進むうちに身体が温まり、脚の疼きも気にならなくなった。ペースはビルドアップというか何というか。

まあサブフォーレベルまで上げているので良しとしよう。

 

なんとか所沢シティマラソンは走れそうだ。

FTR後のダメージ

FTRから1週間、左脚の違和感が気になる。昨日の土曜日は1日家を出ずに内職していたが、家の階段を登るたびに脚の付け根が痛いというか痺れるというか。

ちなみに奥さんは、70kmリタイヤだったが痛がっている。最近、違う整骨院に通うようになり、そこでの見立てが、坐骨神経痛から股関節亜脱臼に変わった。トレランやトライアスロンもやる熱血整体師は、無理して70km進んだ奥さんを非難せず、70km行けるまでになった事を称え、この調子で治していこう、となったらしい。そんな事情もあるから、私のこの脚の不調が、ザコなのか、股関節なのか気になるところだ。

 

オレのピロキが、ついにメタルの股関節になってしまった。股関節障害はおそろしい。もちろん、ザコも悪化すればおそろしいが。

 

完走から3日空けた木曜の夕方に、是政橋の公園の駐車場に車を入れて、多摩川土手を走った。

稲城大橋から上流側を

この駐車場は1時間無料で、2時間停めても200円だが、稲城大橋と是政橋を回ると丁度いい距離で、無料でまとめられる。

駐車場〜稲城大橋〜是政橋〜駐車場と回り、是政橋からの直線に入る頃は、ギクシャクしていた走りもマトモになっていたが、ペースは6分を上回る事はなかった。気分的には5分40秒位のつもりだったのだが。

このほぐしランの時は痛まなかった脚の付け根が今は痛い。翌日にも少し走ろうとしたら、腰回りに痺れのような違和感が出て走れなかった。

まあ、この2日間は仕事で穴を掘り、木を植え、枝を切り、草を刈り、フルに動いていたので生活に支障はない。草刈りをしていた建物には長い階段があり、試みに駆け上ったりもしたのだから。

思えば先月のハセツネでも、完走後中1日でにほぐしランをして、その後痺れで走れなくなり、結果的に完走1週間後には17km走っている。

FTRは105kmだから、ハセツネの1.5倍として10日あれば完全復活できるのかな。

来週は所沢シティマラソン。それまでに回復してるといいな。

 

その前に来週の仕事メニューは10年ぶりの土木工事。不安しかないがなんとか乗り切ろう。

 

 

FTR100K完走記

FTR100が終わった。筋肉痛が心地よい。

なんとか完走出来た。タイムはほぼ25時間。中間地点のA5ドライブインゆのたまで9時間半で行き、後半大きく崩れて15時間半かけて、羊山公園に帰り着いた。

後半タイムは大崩れしているが、本人としては頑張っていたつもりだった。鬼門だったツツジ山周辺も、FTRでは初めて座り込むこともなく歩き通した。考えてみれば、ドライブインゆのたで周りにいた人達が、ほぼ同タイムでゴールしているので、24時間程度で完走する目標のタイムスケジュールは、このくらいなのかも知れない。そういえば、A7長念寺で、「23時間完走目標ですっ!」と言って出発していった若者がいた。彼は思いを果たせただろうか。

 

金曜を午後半休として前日受付をしてきた。日中にリモートワークで、週内提出の見積を作るつもりが出来なかったので、秩父から帰宅した後にPCを開いて仕上げた。そのため、就寝がほぼ午前零時となってしまった。そもそも、FTRに対する姿勢がこの辺に出ている。彩の国に出るために100kmレースを完走しておくだけ。あまり良いことではない。

3時40分まで寝て、4時40分に家を出た。選手用駐車場には6時頃着いた。スタートが7時だから余裕で5時に家を出ればいいと思っていたのだが、ドロップ預かりが6時半までだという。そんなものスタート直前までやってくれてもよさそうなものだ。実際はそうなっていたので、そういう告知にしてもらいたい。

今大会では、目標タイムに合わせてA、B、Cのアルファベットがゼッケン番号の前につけられている。私はCゼッケンで、ゼッケン記号に合わせて整列してウエーブスタートとなるのかと思ったが、なんとなくその順に並んだだけで一斉にスタートした。周囲はほぼCゼッケン。Bがチラホラ。Aの人は見かけない。

まずは羊山公園周辺の林内を走る。ほぼ平らなシングルトラックでストップ渋滞が起きる。タイムは考えていないとはいえ、渋滞は気が滅入る。ウソでもAゼッケンを申告しておけばよかったかな。

横瀬の集落を抜けて、体験農園の辺りから山に入る。この辺は前回出たときと同じコースだ。Çゼッケンの人達は緩い登りトレイルは走らない。誰かが、ボトルネックになって、走れる所を歩いていても追い越さないので、ゆるゆる歩くパックが結成される。ちょっとイラつきながら着いていき、琴平神社まで登る。そこから芦ヶ久保駅にむけて下り、国道に出てA1国際釣場へ。トイレも混んでいたし、水も減っていないのでスルー。ここはRUN塾エイドだったようで、塾長の元気な声が響いていた。

国道沿いに少し進み、左に折れて大野峠に向う。車道から直ぐに山道に入り、植林地の急登。走れる傾斜のところは少ないので、あまりイラつかずに進む。大野峠に出て、刈場坂峠方面に向う。刈場坂峠手前で右に折れ、正丸峠方面へ。正丸峠まで2kmの看板が出てきて、まだ先は長いなと思っていると、コースは正丸峠までは行かずに左折。林道から川沿いのトレイルを辿って正丸駅へ。ここが第2エイドとなっている。ここまでは快調だ。

A2でウインドブレーカーとスカルキャップを脱ぎ、身軽になった。水を補給して食料は取らずに先を急ぐ。

次はA3子ノ権現。距離は5km。登り基調だが、ここを1時間で踏破出来れば、21時間という目標タイムが現実的になってくる。

コースは送電線の鉄塔を通るもので、彩の国で下るコースに近いのかも知れない。A3子ノ権現にはほぼ1時間で着いた。調子は良さそうだが、各所でCゼッケンの人達について行けず、道を譲る事が多かった。悔しいがこれが実力だ。ここはエイド滞在時間を削っていくしかない。「お蕎麦ありますよ~」というエイドスタッフの声を背中に、水だけ補給して次を目指した。

次は下り基調でA4名栗まで7km。以前のFTRで、名栗から子ノ権現に向かっていたコースとは少し違い、かなり名郷側の県道に降りる。途中竹寺を通るが、初めて梵鐘の横を通った。

下り基調だが、細かいアップダウンを繰り返し、段々と脚が削られて行くのがわかった。エイドをスルーして出し抜いた人達には、エイド出発後5分で追い抜かれた。エイドスルー作戦は無意味だな。名栗では少し休んでいこう。

ルートは割とすぐに右側に下りはじめ、県道に下降した。ロードを名栗まで。本コースはロードが多い。その分制限時間が以前より短くなった。ロードは走れという事だろう。ロードの苦手な私には辛い。

途中、転倒したのか足を擦りむいて倒れている女性がいた。周囲を数人の選手が取り囲んで介抱していた。その内の一人が、行ってください、と言うのでお任せして先に進んだ。途中、駆けつけるスタッフすれ違った。早く行ってあげてください。

名栗までほぼ1時間で着いた。まずまずのペースだ。名栗では温かいクリームシチューなど頂いてしっかり休んだ。次はゴンジリ峠を越えて、小沢峠を通りドライブインゆのたに降りる14km。試走(下見)では6時間かかったセクションだ。ゴンジリ峠への登りは、本コース中最も急傾斜だと思う。目標は3時間で踏破すること。この削り取られた脚で、どこまでいけるか。

A4名栗を辞し、ゴンジリ峠への登りに取り付く。人気のハイキングコースなので、降りてくる人多数。道を譲りながら進む。脚はけっこうきている。まだ半分だぜ?大丈夫か?俺。それでも、立ち止まる事なく、急斜面を淡々と登る。ゴンジリ峠直下は、降りてくるハイカーさんと必死に登る選手とでごったがえしていたので、壊れた階段を敢えて通って峠に出た。

ここから小沢峠までは緩やかな山道だったと記憶していたので、脚を休めるべくほぐしJOG的な感覚で行こうと下り始める。途中、木材搬出用道路の支障雑木が、コースに引っかかる程度に伐倒されていて、先日ここで対面した青梅の林業家さんの嫌がらせかと思った。道は緩やかで、雑木林のところは葉が落ちて明るく、とても気持ちよかった。ゴンジリ峠までの苦難に対するご褒美のようなトレイルだ。

小沢峠から先は一変して厳しくなる。急登と急降下の繰り返しが続く。小さなお社があって、左にヘアピンカーブで曲がるところまで来ればあとは緩い下りの道。なんとなく、この辺はダウンロードしたGPSデータと外れていたような気がする。住宅街に出て、川を渡って県道を右にすぐでA5ドライブインゆのたに到着。ようやくほぼ半分来た。

名栗〜ゆのた間は3時間10分で来れた。タイムチャートではA5ゆのたは17時に設定してあった。やや先行しているのでたっぷり休む。ドロップを回収し、シャツを着替えて、防寒着をリュックに収める。ドロップに入れてあった焼きそばパンを食べて塩分とカロリーを補給。手持ちの補給食は手製のジェルとニミ羊羹だが、ここまで羊羹には手を付けていないので大半をドロップに戻した。その代わりカフェインジェルとVespaを持った。

そうしている間に身体が冷えて、すごく寒くなってしまったので、ウインドブレーカーとスカルキャップをかぶって出発した。最後は慌てて出たので、もう暗いのにランプを出していなかった。歩きだしてすぐに立ち止まってランプを出す。山道の入口まで来るともう暑くなっていて、ウインドブレーカーとスカルキャップも脱いだ。

A6子ノ権現までの道は、今回初めて辿る道。途中にあるピーク「ノボット」は、漢字だと登戸で小田急線だが、カタカナで「ノボット」と言われると、なぜだかロマンを感じてしまう。「ノボット」には割とあっさり着いたが、子ノ権現はなかなか遠かった。この区間は距離が10kmで、登り基調だが、2時間で踏破したいと考えていた。暗闇の中、細かいアップダウンを繰り返す。この区間の後半は、以前のFTRで名栗から子ノ権現に向かったルートのようだった。急傾斜の多い植林地から、開けた伐採地を通れば、そろそろ関東ふれあいの道に合流し、子ノ権現も近いはずだ。2時間進んでも子ノ権現には着かず、2時間半ほどかかった。休憩時間も考慮すると、タイムチャートから遅れ始めた。

A6子ノ権現では、昼に取らなかったおうどんを頂いた。リュックの中のマイカップを出すのが面倒なので、そのおうどん用カップで飲み物も頂いた。

 

このエイドで、トレイルサーチのURLを見つけ、奥さんの動向を探ると、名栗を出てゆのたに向かっていた。まだ故障中なのに、無理をしすぎなければいいのだが。

 

そんな事をしていると再び寒くなり、ウインドブレーカーとスカルキャップを引っ張り出して出発した。次のA7長念寺までは11km。下り基調なので2時間で行きたいが、悪名高き飯能アルプスだ。おそらく、苦労するだろう。

下り始めてすぐに再び暑くなり、防寒装備を解いた。ここは前坂の手前に岩場があり、死亡事故のあった次の大会では、地元の山岳会の長老たちが、上下で見守ってくれてたっけ。今年はほぼみんな夜間通過だし、どうするのかと思ったら、手前のピークにスタッフがいて声がけをしていた。通り過ぎざまに、背中から「265番通過!」とコールしてくれた。え?そんなに速いの?300番代だと思っていたので嬉しかった。

舗装から前坂の山道に入ると、登山地図では破線ではなくなるので道は少し歩き易くなるはずだが、飯能アルプスはここからが本番で、際限なく続く、チマチマした登り下りが始まる。大高山まではあっさり着いたような気がしたが、天覚山がなかなかやって来ない。

次がそうか?次が天覚山か?という登りをいくつ越えたか。ようやく天覚山のピークを踏み、東峠への下りに入る。顕著な尾根から、沢状に入ると東峠に到着。コース図から、ここからは車道を下るのかと思ったら先にスタッフがいてトレイルに誘導された。かつて東吾野エイドがあった場所を通って住宅街へ。国道に出ると右折してロード。このロードは長かった。1マイルあったらしい。途中右側にファミマがあり、寄ってもいいのかなと思っていたが、その辺りにスタッフが立っていので多分ダメなんだろう。

A7長念寺までは3時間かかった。ジリ貧のレベルではなく、どんどんタイムチャートから遅れていく。頑張っているつもりなんだけどな。

次の、A8高山不動までの区間が、間違いなく本レースの核心部だ。ユガテに向かって登り、グリーンラインに乗ったら、車道脇のチマチマした登り下りを繰り返す。そのまま行けばいいところを、わざわざ八徳に降りて、高山不動に登り返す。距離は13km。この脚ではどんだけかかるだろうか。
ユガテと国道を結ぶ登山道はいくつかあるが、武蔵横手側から登るので、北向地蔵からユガテに至るトラバース道に出てからユガテに向かうルート設定になっている。ユガテが遠かった。登っても登っても着かない。ユガテまでは3kmくらい。1時間半くらいかかった。時速2kmってマジか?

ユガテ着いて、誰も聞いていないが「You've got it!」と叫ぶ。このあと、諏訪神社で右のタイヤを積んだ土留に向かって「I‘m tired!」と叫ぶのも自分なりのならわしだが、諏訪神社ではすぐ後に人がいたので、心の叫びに抑えた。

さて、ユガテを過ぎて、エビガ坂から顔振峠まで、ここも3.5kmしかないが、いつも1時間以上かかっている。今回もそれくらいか。途中で急激に力が抜けてきたので、道端に座り込んでカフェインジェル2本とVespa、羊羹を1本食べた。これで少しスッキリしリスタート。顔振峠の車道は歩いて通過し、八徳へのトレイルに入ると頑張って走った。八徳からの登り返しは得意だという自負があった。第1回大会で、ゾンビ化した他の選手たちをゴボウ抜きしたからだ。その後ツツジ山の登りで力尽きたのだが。

登り返しが始まった。序盤で1人に抜かれ、1人追い抜き、どちらも徐々に離れていく。まずまずかな。しかしなかなか上に着かない。今回少しトレイル延長した?と思ったくらいだった。

ようやく尾根に出て傾斜が緩くなった。先行していた速い人も、力尽きたのか高山不動の階段下には同時に着いた。しかし強い人は違う。彼は二足歩行で、こっちは手も使って階段を登った。

A8高山不動までは4時間かかった。もう2時半だ。

高山不動エイドは高所にあるのにカウンター形式だった。天気が穏やかで、曇ったせいで冷え込みも少ないからいいが、そうでなければ悲惨だろう。一つだけ置いてあったストーブの前から離れず、身体が冷える前に出発した。

最終エイド県民の森までは10km。過去3回とも途中で動けなくなった、私にとっては鬼門だ。どんくらいかかるかな。

まずは関八州見晴台に登る。ここに夜に来るのは6回目。FTRで3回、彩の国で1回、その前に、しし座流星群を見に来たことがある。そのいずれの会より夜景が素晴らしかった。まあ、流星群の時は流れ星が素晴らしかったのだが。

夜景を背に先を急ぐ。先ほど階段を一緒に登った人が先行していたが、腸脛靭帯でも傷めたのか下りで道を譲られた。この先周囲の人達と、抜いたり抜かれたり。Trailsearchによるといくらか順位を上げているから、このレベルの中では頑張っている方だと思う。ロードとトレイルが交互に現れるが、ロードは走った。鬼門ツツジ山もダレずに一気に登った。刈場坂峠まで来れば、朝来た道を戻るので、なんとなく気持ちがラクだ。大野峠に戻り、グライダー場に向けて変な階段。定石通り左の巻き道を辿って、正直に正面突破していた先行者に迫ったが、グライダー場からはどんどん離された。

丸山の登りも、今回は延長されていたような気がする。まあそんな訳ないのだが、えらく苦労して登り切った。これでもう、組織的な登りはないはずだ。

結局3時間かかって辿り着いたA9県民の森は、しっかりした造りで居心地が良かった。おでんを頂き、温かいカフェオレも沁みた。もう5時だが暗かった。

 

5時に閉まる、A7長念寺の関門に奥さんは間に合わなかった。日ごろ足や腰が痛んで、出走するか直前まで迷っていたのが、関門アウトまで頑張るなんて、きっと、楽しかったのだろう。お疲れさま。頑張ったね。

 

ゴールの羊山公園まで12km。2時間で行くべきだが、奥さんには8時着とラインを打った。エイドに、1200m下って250m登ると書いてあった。金昌寺に下るコースではエイドからしばらく登るが、今回のコース断面図では一気にくだりだ。チマチマした登りを足し合わせると250mになるのかな。

エイドを出てグリーンラインから階段を登る。さらに少しだけ登って下りに入ると実に良い道だ。軽快に走って下れる。この感じなら2時間で行けるかなと思っていたら、割とすぐに車道に出た。昨日の朝に通ったあたりだ。車道を少し行き、走れるトレイルを過ぎて、観光農園の所の車道に出た。まだ10km近くあるだろう。苦手なロードを1時間以上走るとなると、多分10人には抜かれるな。

しかし、周囲に選手はおらず、100kmの看板を過ぎても後続はなかった。あと5km。その先で、少しトレイルに入り再び車道に出たあたりで、背後に2人現れた。もう半分歩きだったが、彼らも歩いていたので抜かれない。しばらくタテ1列で進んだが、後続の1人が前に出た。綺麗な女性だった。

おねえさんは走ったり、歩いたりしながら離れていく。オレも頑張んなきゃな、と思い直し、走り出したらトレイルの登りになり再び歩き。

歩きながらスマホを引っ張り出し、ヤマレコマップを見るとあと2kmなかった。もう、出し切るしかないなとペースを上げた。走れる傾斜ではないので、精一杯の歩きで頑張る。沢筋からガレた斜面に変わり、登りは続いた。歩きならさほど遅くはないと思うが、おねえさんのお尻、いや、背中は見えなかった。スゲーな、ねえさん。

するといきなり道が山の中に消えた。え?

そういやしばらくテープ見てないな。ヤマレコマップを見ると見事にロストしている。

やや気が抜けてしまい、来た道を歩いて下った。500mほどムダに登ってしまった。まったくもう。

すると、前から2人やってくる。そうだよな、ココは間違うよな。大人数が通った跡があったもん。

この先すぐに正規ルートに復帰し、昨日の朝に渋滞でイライラしながら歩いたトレイルを楽しく走った。あと1kmの看板を過ぎ、最後はキロ5分半のペースでゴール。結局ロストで10人に抜かれた。そういう運命だったのね。
 

FTRまで1週間

金毘羅尾根を、日の出山まで往復した。奥さんのリハビリということで歩きで。登り下りともに2時間半。

山頂の針葉樹が円錐状に刈り込まれている。クリスマス?


往復で20kmだから時速4km。このペースでFTRを歩いても完走できる。

FTRは105kmなので、時速5kmとして21時間での完走を目指すことにする。

以前でていた頃に比べて、コースの難易度は下がったようだ。制限時間も2時間短くなった。

コースの工程図を睨んで、ペース表を作ったが、結局キロ数を5で割っただけのものになった。まあ、なるようにしかなるまい。

ターンテーブル復活?

amazonに注文してあった、ターンテーブルのベルトが届いた。

回転部分を外してひっくり返してみると、古いベルトが溶けて張り付いていたので剝がす。そうして、新しいベルトを着けてみると回りだした。

回転部分の外周部にイボイボがあって、ここにライトを当てることで回転数を確認する仕掛けになっている。ライトは東日本の交流電源の周波数、55Hrzで点滅しているから、イボイボが止まって見えれば正しい回転数というわけだ。

これが微妙に合わない。やや遅れ気味だ。微調整ツマミがあるが、これは流石にイカれていて、役に立たない。

回転数が足りないのだから回りにくいということだ。こういう時に一般人がやれる事はひとつしかない。CRC556だ。今はKURE556というらしい。

実際かなり改善された。このまま1時間くらい回しておいた。完璧な回転数ではないが、我々は音響マニアではないので及第点だろう。

あとは鳴らすアンプだ。ラジカセを収集家にあげてしまったので、この紅白のピンジャックを差し込める機械がない。

あげちゃったラジカセは高校2年の時に買ったものだったが、このターンテーブルは中学2年から手元にある。45年選手ということになる。現役復帰すれば、奥さんのオーブントースターを抜いて、我家最古参となる。