タルキートナでバドワイザーを

群発頭痛により断酒した山好きオジさんが、定年後にアラスカのデナリを登って、祝杯としてアルコールを解禁することを目指す日記。

カウントダウンジャパン2122の初日に参戦

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音楽を止めるな

カウントダウンジャパンFESに参戦してきた。ロッキン’オン主催の年末のイベントで、例年なら名前の通り、年越しのタイミングでカウントダウンをするそうだが、去年はコロナで中止、今年は開催されたが、大晦日の晩も20時でライブは終了し解散だそうだ。

ステージも今までは2つあったそうだが、今年はワンステージで、密を防ぐ意味で全席指定としたと主催者ロッキング・オンの渋谷社長が書いていた。この歳でフェス初心者なので経緯が今ひとつわからない。

初日に宮本浩次氏と東京スカ・パラダイスオーケストラが出るというので参戦を決めた。決めてしまったものの、年末の営業最終日に課長が休んで良いものなのだろうか。と言う事も考えずに参戦を決め、先月中に休暇願いを若い上司に出して承認を貰っておいた。休暇申請をNETで出来るようになり、その辺の敷居は低くなった。

5月にジャパンジャムに参戦して、8月のロッキンジャパンは中止になり、本格的なフェス参戦は2度目。ジャパンジャムの時は当日が雨で、大トリの宮本浩次に間に合うように会場に向かったが、カウントダウンジャパン(以後CDJ)では渋谷社長の朝礼も間に合えば見ようと早朝に家を出た。今年一番の寒波が襲来して恐ろしく寒い朝だ。初心者なので、服装も気になった。CDJガイドというのがロッキング・オンのアプリであるJフェスに掲載されていて、長袖Tシャツで十分と書かれていたが、上下とも防寒下着(上ダマール、下ひだまり)で武装した。会場はそれなりに寒く、この判断は正解だった。幕張は所沢よりはかなり気温が高く、寒波が来ておらず、換気の方もコロナ前の状況だったらどうだかわからない。

朝は寝坊したので渋谷社長の朝礼は聞けなかったが、2ndアクトの櫻坂46には間に合った。初めて生で見るアイドルのステージ。テレビで見るとセンターの娘をアップで追うので、振付師が思い描いた全体の動きが見られないのが不満だったが、39列目と言うほどほど近い席でステージ全体を見られたのは良かった。口元に伸びた小さなピンマイクで歌うので、演者は全身で踊りながら歌う。誰が歌ってるのかわからない。ファンは分かって見ているのだろう。

肩くらいまでの髪を、振り乱した感じの娘がセンターなのかよくスクリーンにアップになった。社会的なメッセージ性の高い歌詞が多く、聴いていて楽しい歌は少なかった。それでアップになるお顔も怖い顔が多く、挨拶以外で笑顔は見られなかったのは残念だ。ロックフェスなのでハードなナンバーを揃えたのかもしれない。ファンはそれを望んでいるのだろうか。

次のステージはLittle Green Monster。4人組の若い女性グループだが、アイドルではなくコーラスバンドと聞いていた。体調を崩したメンバーがいるようで、本来は5人なのかな。

1曲めはアカペラ入りのJupiter。正直あまり上手とは言えない。櫻坂の次で、違いを際立たせる演出と見たが、このチームはアップテンポな曲のほうが得意なようで、曲調が変わった2曲め以降はまずまずのコーラスを聞かせてくれた。

次からロックフェスが始まる。ますはマカロニえんぴつ。ジャパンジャムで見る可能性があったので予習した事がある。さわやか系ロックと思っていた。曲もいいし演奏も歌も上手い。しかし歌詞がクサイ。MCもクサイ。奥さんとは、チカン分けはダメだなという結論で同意に達した。

次はヤバいTシャツ屋さん。NHKでラジオ番組を持っている筈だ。番宣がやかましいので番組は聞いていない。ベースのみ女子のスリーピースバンドだ。

のっけからハードなパンクナンバーで攻めてくる。マカロニとはえらい違いだ。マカロニさんは、聴かせたい歌があるので、ノリノリは抑えたような事を言っていた。演者の裁量だが、私としてはフェスではノリたい。

ヤバTはよかった。メッセージも込めてくるがクサくない。歌詞は聞き取れないが問題ではない。スリーピースならではの荒削りさと、女性ボーカルが加わる音の広がりのようなものを感じた。今後注目しよう。ラジオも聞いてみよう。

次のunison square garden に行く前に食事に行った。広大な飲食エリアがあり、陸軍キャンプの食事テントのようにテーブルと椅子が並んでいる。台湾混ぜそばというのを頂いたが、とても美味しかった。

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飲食可能エリア

Unison SQUARE GARDEN は今回唯一予習したバンド。高いキレイな声のボーカルが印象的だった。好みではなかった。

スリーピースなんだな。そのくせ鍵盤やストリングスっぽいのも聞こえるので、ミキサーがいて打ち込んでんだな。などと思っているうちに爆睡してしまった。なので、演奏内容はわからない。上手かったし、ボーカルもキレイだったのに、バンドの皆さん、失礼いたしました。

次がスカパラだ。前方席の抽選で、奥さんが五列目を引き当てていた。リハでほぼ一曲分演ってくれるバンドもあり、スカパラもそうかも知れないと早くから陣取る。しかし楽器テストはスタッフさん達がやっており、メンバーは出てこなかった。バンドTシャツを着たスタッフが、欣ちゃんのドラムセットを叩いたり、加藤くんの塗装の剥げたストラトを弾いたりして音響チェックをしていた。ドラムスもギターもかなり上手で、自身の音楽活動はどうなんだろうかと要らぬ心配をしたリした。最後の方に「ではホーンいきます」と声がかかり、楽屋の方からサックスやトランペットの音がした。これは御本人が吹いているのだろうと想像していた。

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5列目からのステージ。近いっ!

開演時間になり、音楽に乗って9人のメンバーが出てきた。ここまで、初めて見る知らないバンドばかりだったので、古い友人に会ったような気がして凄く嬉しかった。5列目なのでこれがまた近い。

曲名は知らないがお馴染みのナンバーで演奏が始まった。もう踊るしかない。Unison square gardenと、本日のトリを務めるAlexandrosのボーカルが出てきてコラボ曲を披露し、フェスではやらないと思っていた水琴窟をやってくれ、あっという間に最後の曲だとGamoさんが言い出した。Paradise is NO borderで「いつものやつ」をやってくれて9⃣曲のステージは本当にあっという間だった。

次が奥さんがお目当ての宮本浩次。元の席に戻る前にサクッとお茶と持ってきたオニギリを食べ、ステージエリアに戻るとリハが始まっている。ドラムスの玉田豊夢と、ギターの名越さんがステージにいるのが見えた。ベースはキタダマキではなかった。

「じゃあ、浮世小路で」と言うのが聞こえたと思ったら、恐ろしくカッコいい浮世小路のブルース、インストロメンタル版が始まった。口には出さねども、ボーカルない方がいいんじゃね?と思ったほどだ。

そんなリハが終わり、会場が暗転して本番が始まった。まずは夜明けのうた。それから異邦人。宮本先生の機嫌が悪そうなのが気になった。化粧、冬の華と全力で歌ってくれる。曲が終わると息が苦しいだろうに、ピアノの小林さんがすぐに次の曲のイントロを弾き出すので休めない。最後に悲しみの果てを歌ってステージは終了。こちらも短かった。10曲もやってくれたのはセットリストを後で見て知った。

宮本先生の機嫌が悪そうだったのは、奥さんの分析では、あと2週間後に迫ったエレファントカシマシの武道館公演の準備でピリピリしているのだろうとの事だった。今一緒に活動しているプロフェッショナルなミュージシャン達より技量で劣る石くんやトミなんかにイライラしているのかもしれない。

スカパラ宮本浩次を見たらもう目的は果たしたようなもの。幕張は遠いので、もう帰る事になるかとも思われたが、トリのAlexandrosまで楽しんで行くことに。Alexandrosはトリを務めるだけあって圧巻のステージ。アコースティックな年末の歌も良かった。初めて見たのだが、まだまだ日本にも優秀なバンドがいっぱいいるんだなと思い知った。

丸一日、フェスを楽しんだ。会社の年内最終営業日だということは午前中には忘れていた。収穫はヤバTさんかな。Alexandrosも良かったな。初めてアイドルを生で見られたし。

良い年末って言っていいのかな?