タルキートナでバドワイザーを

群発頭痛により断酒した山好きオジさんが、定年後にアラスカのデナリを登って、祝杯としてアルコールを解禁することを目指す日記。

十里木から日の出山

今日は日曜日だけど奥さんは仕事。天気が良ければ、布団干しのミッションが発生するが、朝から雨なので山に行ける。ただし、朝に駅まで送って、帰りも迎えに行くのが望ましいとされる。となると、行ける場所は限られていて、だいたい金毘羅尾根になる。

というわけで、奥さんを送ったその足で武蔵五日市に向かったが、なんと駅前の駐車場は全て満車だ。それも、ちょっと安い、橋の下の駐車場を見に行っているうちに、T字路手前のタイムスが満車になった。橋の下が満車で、駅に戻ると白いプリウスがタイムスに入って行くのが見えた。

パークアンドライドの駅前タイムスも満車だ。工事中で少し狭くなっているからかもしれないが、三連休だし、ハセツネ試走の人も多いのだろう。

ここで帰るわけにはいかないので、十里木の無料駐車場に向かった。わりと近く、マップさんは7分で着くという。空いてるかな?空いてなかったら敗退だな。

行ってみると空いていた。まだ10台くらいは停められそう。多分いつもは混んでいるんだろうが、雨なので空いてるのかもしれない。

準備して駐車場を出た。本日の山行目的の一つに、信越で余ったジェルの消費というのがある。信越マイルの行動食として、1㎏の粉飴を溶かして1350mℓのジェルを作ったが、妙高でDNFとなったので、500mℓしか消費しなかった。500mℓのフラスクと、350mℓのドレッシングボトルが余っていて、フラスクの方はハセツネまで持たす気でいる。今回は、350mℓのドレッシングボトルを持って来ている。これで、約1000kcalほどになるはずだ。

金毘羅尾根に上がる小道は、秋川国際釣り場の先で、マップさんに聞いてみると1.8kmだという。じゃあ、走って行くか。

国際釣り場も雨なので人出は少なく、事務所近くの釣り場のみ開放していた。それを横目に走り、山道入り口へ。薮っぽい道に入る。横根峠林道というらしい。

ここを入る

ここに来るのは3回目。ほぼ自然に還った林道跡を進む。途中、山道を辿る箇所があったと記憶していて、それらしきピンクテープを見つけて林道跡を離れると、見事にロストした。

かなり薮の濃い、そこも林道跡を辿って、なんかおかしいとヤマレコマップを見たら、コースから外れていた。ピンクテープまで戻り、もとの林道跡を進むと、見覚えのある場所に出た。以前、大きな倒木が道を塞いでいた所だ。ここは林道跡を離れて左の山道を行く筈だが、そのまま林道跡を進んでも、後で合流することがわかった。金毘羅尾根に上がるまで、駐車場から約1時間ほどだった。

昨日も青梅高水のコースを、歩かずに走ろうと決めて行ったが、今日もゆっくりでいいから、歩かずに走ろう。問題は最後の階段で、木段部分は頑張って走って、頂上直下の石段は歩きを容認する。そこまで決めて走り出す。

ハセツネ前で、さぞ金毘羅は賑やかだろうと思っていたのに、尾根は静かだった。一般登山者を二人追い抜き、トレイルランナー3人とすれ違った。あと700mの看板の先で、さらに3人、トレイルランナーが降りて来た。木段部分は、きわめてゆっくりだが、走る真似をして登った。あと200mのところで女性2人組のハイカーとすれ違い、汗まみれ、鬼の形相を見られてしまい、かなり胡散臭そうな顔をされた。そこの木段を登り切れば、後は急な石段だ。何とか完走だ。ゆっくり登って頂上へ。


迷ったらコンピラなのだが、雨降りだった今日は、山頂にあずまやがあるというのも、金毘羅尾根を選んだ理由の一つだった。もう雨は上がっていて、四阿には入らず、東の開けた側の石段に腰を下ろして、コンロなど出して昼食の準備をした。結局、ここに来るまで、水もジェルも全く口をつけていなかった。

昨日の雷電山で、空身で走ると体が軽すぎるので、練習の為にはいくらか荷物があった方がいいと感じた。それでというわけではないが、コンロとカップラーメン、それにドリップコーヒーとおやつの蒸しパンも持って来ていた。カップラーメンも信越マイルの残りで、黒姫エイド用のシンガポールラクサだ。

すぐ前のベンチに、若者3人が陣取り、食事の準備を始めた。さすが若者で、水は2ℓのペットボトルだった。BIGヌードルなど並べているところで、ひとりの若者が「ない」とつぶやいた。「マジかよ」と仲間が返す。

どうもコンロを忘れて来たらしい。微妙な空気が流れていたので、「使うかい?」とコンロを貸してやった。もうあまりガスは残っていなかったが、なんとか3人分のカップラーメンには足りた。

ガスは、こちらのコーヒーを淹れる分まで残っていた。コーヒーと蒸しパンでデザートを楽しんだ後、若者たちに礼を言われながら山頂を後にした。

シンガポールラクサ麺は、南方帰りの身として、わざわざ黒姫エイド用として用意したものだが、これを食べて走り出してみると、若干胸焼けがした。昨年のハセツネで、まさにこの日の出山山頂で韓国ラーメンを食べて元気に降りたので、個性の強いカップラーメンが良いと思って選んだのだが、どうもそうでもないようだ。

 

来た道を辿り、十里木の駐車場に戻ってきた。休憩入れて往復4時間ほど。4時間のハイキングでの消費カロリーは1600kcalらしい。ジェルと、カップラーメンと、蒸しパンでちょうどそのくらい。ただし、ジェルはまだドレッシングボトルに半分残ってしまった。