タルキートナでバドワイザーを

群発頭痛により断酒した山好きオジさんが、定年後にアラスカのデナリを登って、祝杯としてアルコールを解禁することを目指す日記。

レース1週間後の雲取山石尾根

彩の国後の始動まで1週間かかった。レースなんか久しぶりなので、そういえばレース後は1週間くらいは休むのが常だったな。


まずは山回りで多摩湖まで走った。往復10.7km、ペースは6分切って5.59/km。まあまあではないでしょうか。

 


日曜は雲取山へ。定番の奥多摩から石尾根往復。車で行って町営駐車場に停められた。700円は安いと思う。
この日のテーマは「歩かない」事。遅くても走行状態を維持して山頂まで行こう。特に、前回歩き倒した六ツ石山手前の急登は絶対に走る。あそこを完走出来れば合格なくらいだ。
コンビニ横の階段を上がったところから走る。遅いが、無理なく走っていける。いいぞ。
珍しく、石尾根を末端から登る方が数人。お一人の方も雲取山まで行くそうだ。下山は別ルートになっちゃうとおっしゃっておられた。その後女子のトレラン2人組を追い抜く。下山時にドヤ顔ですれ違えるといいな。
暗い杉林の、掘られて歩きづらい急登パートを過ぎて、六ツ石山の急登に入る。思ったより走れる。傾斜が変わり、少し緩やかになって、よし、完走だ、と思うと間違い。久しぶりなのでルートを忘れている。再び急傾斜になり、そこからが長い。まだかまだかと思いながら頑張る。そのうちルートは左へ。左斜上のトラバースになれば完走は近い。ここで降りてくるトレイルランナーとすれ違う。すれ違いで少し歩いてしまうが、ほぼ走って分岐まで行けた。よしよし。
鷹ノ巣山は迷わず巻き道へ。先は長いので、肩の力を抜いてジョグ気分で走る。ちょっと腹が減ってきたので羊羹を手に取るが、塩分も欲しいので、リュックのオニギリにしようとショルダーに戻す。リュックを降ろす動作は、ペースが落ちる急登に入ってからと、やや空腹のまましばらく走った。鷹ノ巣山手前で、巻き道もやや急登になってくるので、そこでリュックを前に回して・・・
あれ?歩くのキツイぞ。
いきなり息が上がり、足が止まってしまった。レース後半の失速状態と同じだ。どうした?
考えてみると、朝食を摂ったのが6時頃。もう10時過ぎだから4時間以上経っている。エナジー切れか?
一旦止まり、オニギリを食べ、さらに一度しまった羊羹も食べた。もちろんすぐには回復しない。普通には歩けるので、ゆっくり歩いて回復を待つ。するとトレイルランナーが下から迫ってきた。そこそこの急登だが、なんと走ってくる。スゲェな。
2人組で、前を行くお兄さんはワタシをかわすと走るのをやめて歩きに転じた。それでもどんどん離れていく。後ろの人はゆっくりだが走ってくる。女性のようだった。
脇に避けて女性を通した。また山で女子に抜かれた。トレランレースで女子に抜かれる事が少ないのは、有力な女子選手はスタート時から先行しているからで、ワタシより速い女子はいくらでもいる。今までの傾向として、50代男子の10傑以内だと、女子の総合表彰台レベルだったと記憶している。しかし、この女子は凄かった。どんな急登も歩かない。既にヨレているワタシがあまり離れないのでそれ程速い訳ではないが、走り続けるというのは凄いことだ。
この辺りから、足が攣り始めた。急な段差で力を入れると攣るので、だましだましの歩きとなる。自然、お姉さんも離れていく。鷹ノ巣山を越えて七ッ石山への道に進むが、巻道には目もくれず直登コースを行くお姉さんの後姿が見えた。その後、巻道は橋崩落とのことで尾根コースに入ると、ちょうどお姉さんと合流。当然先に行ってもらう。この先お見かけしたのは雲取山山頂だった。
この日は、今年初めて猛暑日が記録された日で、その割に稜線は涼しかったが、水分消費は激しかった。七ッ石山分岐を左に行き、水場に寄る。その場で飲めるだけ飲んで、ペットボトル2本を満タンにした。そのまま巻道を行くズルはせず、七ッ石山の山頂は踏んで雲取山を目指す。あとは小雲取山手前の急登だけだ。
結局走れないが、ハイカーとしては速いペースで進んで、小雲取山の急登もこなして山頂へ。スタートから4時間40分で山頂到達。日帰り装備では過去最悪のタイムとなった。
下山時も足攣りは収まらなかった。ちょっと無理すると攣る。そのたびにロボット歩きとなり、回復したらまた走る。その繰り返し。それに、立どまると攣る。
大汗をかいたわけではないが、湿度が低く風があったので、汗はよく乾いたのだろう。普段の倍以上の水を飲んでいるし。それで電解質が失われたための足攣りか。久しぶりだったので塩熱サプリ等のサプリメントは持ってこなかった。
しかしふくらはぎの攣りは、ブーツを履いた登山を半年やって、ふくらはぎ筋が弱っていたのかも知れない。その証拠に、ふくらはぎの張りは下山後も数日続いていた。
下山には4時間ちょうどかかった。林道に出てから、石垣から湧き水を出している住居があり、そこで顔を洗わせていただいた。車を出し古里駅近くのセブンイレブンに寄る。下山中ずっと、カップヌードルトムヤムクンが食べたかった。塩分を失ったためだ。ザバスも飲み、筋組織の回復もはかった。



過去最悪のタイムを出し、攣りまくってボロボロだったが、良いトレーニングだったと思い直すことにする。
次回は炎熱サプリを忘れず、補給食のタイミングも良く考えよう。
来週は久々の富士山に行こう。