タルキートナでバドワイザーを

群発頭痛により断酒した山好きオジさんが、定年後にアラスカのデナリを登って、祝杯としてアルコールを解禁することを目指す日記。

富士登山競走の試走(第1回)

彩の国の後、雲取山に行って、富士山に向けての準備が始まった。雲取山に行った週は、割とサボらずに過ごせた。

月曜日∶レンタカー屋までの2km
火曜日∶レンタカー屋からの2km
水曜日∶坂道インターバルを含む7km
木曜日∶ダイザンギョで走れず
金曜日∶通勤RUN7km
土曜日∶疲労蓄積で走れず

こんな感じ。

水曜のインターバルは、山田うどんの近くにある300mの坂道。これを5本やるのが通称?うどん坂練。
サブ3.5で走っていた頃はよくやった。2本目以降は酸欠状態になるほど心肺を追い込む。しかし、久しぶりにやってみて、脚が心肺に追いつけない。心肺がきつくなるレベルまで脚が動かないのだ。速く走ることをしばらくやっていないのが原因かも知れないし、筋肉が弱ったのが原因かも知れない。多分、両方だろう。

そして日曜日、富士山競走の現地試走。コロナ前は、シーズン最初の富士山は5月中に行っていたが、コロナ明けは6月第1週となった。登頂したかったが、残業続きで気力が萎え、日曜日に早起きが出来なかった。朝は自宅周辺は雨で、行くのをすら止めかけたが、そこは頑張って家を出た。
中央道河口湖ICを降りて、中ノ茶屋に向かう道で、試走に来ているランナーを3人見かける。6月に入っているのだから、もっといてもいいはずだな、と思っていると、市役所の駐車場には山程のランナーが来ていた。



信号が変わるタイミングで出発していくチームを2つ見送りながら準備運動。正直なところ、中ノ茶屋まで完走出来るのかも不安だった。シーズン最初の富士山試走だ。ゆっくりでもいいから、馬返しまで歩かないのを目標に頑張ろう。
信号が青に変わるのを待ちながらSTRAVAをオン。スマホをウエストポーチにしまって、スタート時には腕時計のストップウォッチを押す。まずは金鳥居、何分だったっけ。
金鳥居は7分だった。国道が15分くらい。各所ポイントの通過時間は、かつては頭に入っていたが、すっかり忘れている。わずかに覚えているポイントである公園入口は、本番では19分だが23分かかった。中間の信号は35分。中ノ茶屋は43分だった。中ノ茶屋本番目標は38分だから5分遅れ。遅いといえば遅いが、初回なので許容範囲かな。
車に直行し、水分補給して、カッパの入ったリュックに水を500mlペットボトルで入れて背負う。タイムロス2分くらいでリスタート。ここからは、急だぞ。
スタート信号で見送った2チームの内、先行チームは浅間神社でかわしていて、中ノ茶屋エイドタイムで抜き返されたが、再び彼らが止まったので先行した。急坂を、下を見ながら走って大石茶屋通過。何故かストップウォッチが止まっていたのでここで押し直した。この辺りで後続チームが迫ってきた。完走Tシャツを着ていたおじさんだ。「今日は何処までですか?」いきなり話しかけてきた。結構限界なのに。自転車ロードレースで、ライバルに声をかけて潰すあの作戦か?
今年は山頂までやってくれるといいですねといいつつ、馬返し手前の急坂を駆け登って行った。さすが完走Tシャツ。
大石茶屋〜馬返しは11分だった。リュックからスマホを出してSTRAVAを見ると市役所から馬返しは1時間16分かかっていた。これは遅い。なにかの間違いかと思ったくらいだ。中ノ茶屋から30分以上かかったことになる。
止まらずに5合目に向かう。馬返しまで完走して本日の目標達成なので、あとはハイキングでも良かったが、走れる所は走った。レースの時からは程遠いゆっくりペースだが、なんとか走れた。「やや急」くらいになると歩いてしまうが。
ちゃんと時計を管理すべきところ、時間は見ずに走った。キツかった。先週の雲取山も、足が攣り、エナジー切れになってヘロヘロだったが、久しぶりの富士山五合目は本当に脚に堪えた。一年のうちの一時期だけとはいえ、この運動をやる生活というのは、コンディション維持には最適だろう。
心肺が振り切れる前に足が動かなくなるのは、うどん坂錬と同じだ。2000mを越える高度まで来ているが、呼吸は比較的落ち着いている。5合目手前の短いロード区間は、練習の時はヘロヘロで走れないのが普通だったが、今回は走っている。最後のロードを頑張って走りSTRAVAを止めると2時間22分だった。
本番なら制限時間オーヴァで試合終了だが、何度も言うが初回の試走なのでまずまずだと思う。7分縮めれば先に進めるし、2分短縮で、3年間のエントリー権を得られる。まあ、頂上まで完走するには15分縮める必要があるが。
せっかく富士山まで来たし、まだ昼頃なので、7合目花小屋辺りまでは行きたかったが、途中で手に持っていた帽子を落としていて、早めに回収したいので下山した。落としたことも気付かず走っていたので、なかなか追い込めたのだろう。帽子は4合目の少し下の道の脇に置いてあった。汗臭い帽子を拾ってくれた方、ありがとうございました。
馬返しまでジョグで下り、吉田口遊歩道に入ってトレイルを走っていたら、右足の甲に違和感をおぼえた。大事を取って走らずに歩いて車まで。靴紐が緩かったかも知れない。次回はしっかり締めるとともに、テーピングもしておこう。
本番まであと1ヶ月半。筋力不足ははっきりしたので、少なくとも6月中は毎日スクワットを100回やろうではないか。

伊藤精肉店の馬刺、今年もお世話になります