春になり、農耕の季節がやって来た。3月中には今年のジャガイモを植えなくてはならない。去年3キロ植えて、コンテナ2個分収穫があり、まだ食べ切れていない。素晴らしい成果だが、奥さん的にはコンテナの中で芽を伸ばしまくっているジャガイモ達を疎ましく思っている様子である。
ジャガイモを消費する手段は、肉じゃがとポテサラに絞られる。かき揚げは人気だが新しいうちに限られるし、大量に作ってもあっと言う間に食べてしまうので、危険過ぎるという指摘がある。
ポテサラを作るためにキュウリを先週買っておいたが、何かと忙しく料理が出来なかった。キュウリは傷みやすいので気になっていたが、今週中は帰宅が遅そうなので、早起きして作ることにした。ポテサラは工程が多く1時間は最低かかる。5時起床、6時半出発の計画を立てた。
料理界のボン、土井善晴氏のレシピを単純化した手順。経験により、クリティカルパスはジャガイモだと分かっている。ジャガイモをまず剥く。自家製ジャガイモなのでかなり小さいのもあり時間がかかる。剥いているとラジオで伊藤みゆきさんが、国際宇宙ステーションが今から通りますよと言う。ちょっと迷ったが手を止め、外に出て見上げる。能登半島から太平洋に抜けると言っていたなと、北の方を見上げると見えた。点滅しない光点が、ゆっくり南下してくる。満足して家に戻り、ツイッターでマイあさに見えた報告をして料理に戻った。
剥いて刻んだジャガイモと卵を同時に火にかけ、玉ねぎとキュウリをスライサーにかける。ゆで卵が出来たら早茹でマカロニを茹でる。ジャガイモが煮えたら全てを混ぜて出来上がり。書くと簡単だが、なんだかんだで1時間かかる。家を出るのは6時35分となった。国際宇宙ステーションによるタイムロスのみで済んだ。
今日は生田緑地近くの現場。1日はかからないとは思っていたが、午前中で終わってしまった。順調なのは良いことだが、このまま生田バランに移行するのは気が引けた。とりあえずコンビニの駐車場でリモートワークしていると、八王子の現場の見積り依頼がメールで届いた。おお、これで気分は高尾山となった。ライトがないから急がなくては。
八王子に16時に到着。現調を済ませて高尾山口駅に移動。営業時間中まで車内でリモートワークして出走。いつもの稲荷山から4号路。
走ってみると体が動く。山頂まで28分18秒はけっこういいタイム。だんだん暗くなる山道を、なんとか転ばずに走って車に戻った。9km。甲州街道に出る頃にはしっかり夜だった。これからは岳人のたしなみとして、ライトは携行するようにしよう。
1号路金毘羅分岐からの夜景
ライトがないのに写真を撮っている場合ではない
今日は十年目の3.11。車で移動中、ラジオから聞こえる数々の震災エピソードで泣きっぱなしだった。あれから十年か。長いような、短いような。
