3月8日はハチ公の命日だそうだ。NHKラジオの今日は何の日が教えてくれた。ハチ公といえば、名優仲代達矢主演で映画化されたが、リチャードギア主演のハリウッド版も有名だ。残念ながらワタシの目にはハリウッド版の方が出来が良いと思う。もう命が尽きるハチ公の眼の前に、大好きだったご主人様が現れるシーン。「Hachi!」とリチャードギアが満面の笑みで呼びかける。あれを思い出すだけで既に泣けて来るのだが、仲代達矢氏の同じシーンはどうも陳腐だ。
仲代達矢氏は疑うまでもなく日本を代表する名俳優で、それを生かせないのは制作側の問題なのだろう。
さて、土日は自粛破りでのスキー合宿第二弾だった。行き先は志賀高原の横手山スキー場。
SALLOTの板と色紙は原田知世ちゃんのサイン。
これで萌える人はオーバーフィフティ
前回行って勝手がわかる野沢温泉を提案したが、志賀高原のHELPキャンペーンに賛同した奥さんの意見が採用された。
https://yokoteyama2307.com/news/13280/
泊まったのは硯川ホテル
志賀高原・硯川温泉 硯川ホテル | 100％源泉掛け流し にごり湯の温泉
土曜日の昼頃着いたが、周囲は霧で真っ白。たどり着くまでの運転も大変だったほど。それでもアタマの中では四時間券のお買い得感を計算しながらハンドルを握っていたが、到着時点で奥さんの滑降意欲はゼロ。早くチェックインして温泉に浸かろうという気になっている。
外資に乗っ取られた野沢温泉のホテルと異なり、チェックインカウンターは暗く、フロントマンはイケメン白人ではなかった。かなりドヨーンとした年配のフロントは3時まではチェックイン出来ないと言った。前金で宿泊費を支払い、3時まで時間をつぶすことになった。
リフト乗り場の偵察や、近くの熊の湯温泉など見に行ったりしているうち、やや霧が薄くなってきた気がした。2時頃だった。そこで、私だけで滑りに出ることにした。
20ポイントの券を2400円で購入し、濃いガスの中18ポイント分使って中斜面を中心に足慣らし。4時前に車に戻る前にチェックインして部屋にいる旨のメールが奥さんから届いた。部屋に行き荷物を解いたてから今度は坂錬に出た。
第一リフトの乗り場から、除雪終了地点までの約2キロを2往復。3往復目標だったが時間切れで諦めた。8km。
その後温泉と食事。温泉は、WEBに紹介されているお風呂の写真を撮影したカメラマンの腕を称賛したくなったが、お湯自体は素晴らしいものだった。客室の居心地も外資系より快適で、案内には記載はないがちゃんと無料WiFiも完備していた。布団も寝心地よく、翌日の晴天を期待して良く眠れた。
日曜日は見事に晴れた。
まずは奥さんと中斜面を何本か。渋峠エリアに移動してここも何本か。奥さんはゲレンデ幅が広いこのエリアが気に入ったようす。コースが左右に別れていて、中央にモナカエリアがあるのでそこで少しモナカ錬をやってみる。知恵袋で、モナカ雪はジャンプターンと書かれていたが、飛び上がるのは無理だとよくわかった。
なんせ靴は片方で2.3kgあるし、スキーも合わせると10kg近いウエイトを足に付けて飛べと言うことだ。出来るわけない。
横手山山頂にはテラスがあって、北アルプスが良く見えた。白く輝く峰々を見ると、こんな事している場合だろうか?、と思ってしまう。あそこを登らなくていいのか？
とは言え、今このスキー場にきて、やるべき事はスキーの上達だ。スキーは、風を切る爽快感という遊び要素を登山に加える事ができるが、それよりも重要なのはその機動力だ。下りは当然だが、登りも含めて、雪山で最も速く移動できる手段はスキーだと思う。この楽しい道具を思うように操り、遠い山々に足跡を残していきたい。
お昼過ぎで、故障者リストに入っている奥さんは、大事を取って撤収。午後からは「超上級者コース」と看板の出ている急斜面を滑り続けた。野沢温泉で教わった、キレイなパラレルターンは結局出来ないままだが、コブ斜面は安定して降りてこれる。実戦の悪雪ではどうか? それはやってみないと分からない。
収穫があったかどうか分からない合宿が終わった。収穫はともかく、楽しかったし、温泉も良かった。緊急事態なので帰りの渋滞は大したことなかったが、サービスエリアの混雑ぶりは百合子ちゃんが激怒するレベル。感染者は下げ止まりが続き先が見えない。自粛破りは後ろめたいものだが、対策は取っておりますので、目をつぶって頂けますと幸いです。
