走行距離22万キロを誇る、わが愛車スプリンターカリブを車検に出した。エンジンは快調だが、シフトギアがよく引っかかるし、バックするとき貨物船のような音を立てる。車庫に油のシミがあるので何か漏っているらしいなど、不安材料が多かった。
この車でカリブは3代目。20万キロもった車はこの子が初めてで、前回の車検時ですでに最長不倒だった。前回も車検が通るか、通るとしても修理代がどれほどかかるかと、気をもんだものである。
今回は自信があったが、奥さんは「もう帰ってこないかもしれない」と記念撮影をして、埼玉トヨタの工場に送り出した。いろいろ修理して、24万円かかったが、無事車検を通過し、洗車までしてもらって帰ってきた。24万円のうち10万円はフロントガラスの交換で、横手山にスキーに行く際、関越道の入り口で何か飛んできて、ちょうど運転席の前にヒビが入った。前方視界不良とのことで交換が必要なのだそうだ。
車検整備は日曜までかかると聞いていたので、山に行くのは諦め、土曜日は昭島の温浴施設に湯治に行った。奥さんのお目当ては炭酸泉電気風呂で、ビリビリして筋肉のこわばりをほぐすそうだ。男湯の炭酸泉電気風呂は混雑していて、私は堪能できなかった。
それでも2時間にわたり、露天風呂やジェットバスなどをかわるがわる楽しみ、すっかり湯あたりして出てきた。右のケツがザコで痛むのだが、少しはほぐれてくれるといいのだが。温浴施設を出たところで埼玉トヨタから電話が入り、カリブちゃんが退院できると言われた。帰宅し、トヨタまで約3キロの道をジョギングして行ったが、まったくほぐれた様子はなく、相変わらずケツが痛かった。
車は帰ってきたが、準備もしていなかったので、今週は山は諦めた。その代わり、来週の母の一周忌に向けて仏壇の掃除と、ためていた仕事の課題を内職で仕上げることにした。
現在の仕事は、雑用系、クリエイティブ系、ガテン系の3種類に分かれる。多くの人が、単調な仕事を我慢して続けていることを考えると、同じ職場でいろんな仕事ができるのは幸せな事なのかもしれないが、就職した35年前から仕事はしない方が好きだと考えている人間なので、そのありがたみが享受できていない。三太夫さんは現場が好きだよね、ほとんど職人さんだよねとよく言われるのだが、現場の仕事は天候に左右されるし、腰は痛くなるしで本当は好きではない。今回内職する、クリエイティブ系の仕事が（どちらかといえば）好きかな。
契約しているマンションのお庭が経年劣化でみっともなくなったので、それの改修提案を作る。2か月前にお客様と現調をして、締め切りは4月半ばと言われていたのに放置していた。すでに現場を忘れかけているのを、写真を見ながら思い出し出し資料を作った。
資料を作りながら家事も忘れない。週末家にいるときは、できるだけ三食作る。この日曜は、朝にホットサンドとベーコンエッグ、昼は今が旬の筍ご飯。晩御飯は予定はギョーザだったが、追加メニューとして、奥さんのリクエストで新じゃがのかき揚げも揚げた。3食ともよい評価をいただき、故障者リストからなかなか抜け出せない奥さんも上機嫌だ。
深夜1時まで内職して宿題の目鼻はついた。
カリブちゃんはバックしても貨物船にならなくなった。
仏壇も磨き上げ、命日にはちゃんとお線香があげられる。
山には行きたかったが、よい週末だった。
