タルキートナでバドワイザーを

群発頭痛により断酒した山好きオジさんが、定年後にアラスカのデナリを登って、祝杯としてアルコールを解禁することを目指す日記。

顔振峠坂練

秘密基地で草刈りをしていると、300m離れた隣人の方が区民総会の資料を持ってきてくれた。エンジンをかけて肩掛けを回していたので、「あ、三太夫さん来てるな」となったのだろう。家の周りと、町道までのアプローチを草刈りして、ストーブが消えるのを待って秘密基地を後にした。やっぱり、ここはいいな。ちゃんと維持していきたい。

 

さて、坂練だ。

家の近くのうどん坂は300m。ババ坂は200m。よみうりランドVロードは700m。多摩東公園や航空公園もコース上に坂はあるが、それぞれ100mづつくらいしかない。出来るだけ長い坂で練習したかった。富士山の本番は21㎞ほぼ登り。ロード部分も、馬返しまで11㎞の登りである。

鎌北湖から顔振峠は有名な坂練コースで、ずいぶん前に奥さんと来たことがある。当時はお互い、ロードのレースで、達成したいタイムがあったのだ。それでも、「つまんないね、山のほうがいいね」となり、もう来ることはなかった。それなので、どんなコースだか忘れていた。ずっと登りというわけではない、という事だけ覚えていた。

帰り道の県道から、10分足らずの寄り道で鎌北湖まで来れた。左に曲がって、旧FTR鎌北湖エイドがあった駐車場に車を置いた。どこから行くんだっけ?

この奥は、旧FTRコースでトレイルだ。湖の反対側まで行くと、見覚えのある林道入り口があった。こちら側の、第2駐車場に車を置いた方がスタートはスムーズなんだな。

一本杉峠方面と、顔振峠方面の道に分かれている。顔振峠方面の坂に取り付き、走り始めた。キツ過ぎず、ユルすぎ、いい感じの坂が続く。思ったより脚が動く気がする。とりあえず目標は顔振峠まで。何㎞あるんだろう。

ラジコで、スマホから文化放送を聞きながら走り始めた。3時台はルーマサが出てくるなんてことを言っていたから、スタートは3時頃だ。顔振峠まで着かなくても、4時になったら引き返そう。

北向地蔵の少し先まで上り坂は続いた。3㎞位らしい。少し下ってユガテからエビガ坂に向かうトレイルと交差する。「You've got it !」とお約束通り叫んで先に進む。グリーンラインに乗ったら、適当にアップダウンがあるだけかと思っていたら違った。結構下って、結構登り返すというのが大まかに言って2回あった。諏訪神社の入り口の看板を通過して、FTRでは諏訪神社まで来れば顔振峠はすぐそこ、というイメージがあったので、やれやれと思ったのになかなか着かない。吾野方面との分岐に出て、思わずGPSを見るとあと800mだという。この時点で4時だったが、引き返さず顔振峠まで行く。

思ったより楽に着けた感じがしていたが、かなり消耗していたようだ。下り始めると左の膝が痛み始めた。そして、登り返しが始まると、息も絶え絶えとなった。エナジー切れな感じもしていた。のどもカラカラだが、水も補給食も持っていない。1時間走ったコースを引き返すのだから、20㎞走くらいの距離だろう。コンビニがないのは分かっていたのだから、水くらいは持ってくるべきだった。

2回ある大きな登り返しは、歩かないでいるのが精一杯だった。北向地蔵まで来た。お地蔵さんの横の山道は、鎌北湖にまっすぐ下るトレイルだ。十分やったので、帰りはズルしてショートカットしよう。

距離約21㎞、累積高度717m。ペースは6.32/㎞だそうだ。後半に大崩れしているので、登り主体の前半はキロ6分くらいで進んでいるようだが、彩の国がダメだったのも、こういう長いのをやっていなかったからだと思う。富士山は距離は短いが、4時間半動き続けなくては登頂できない。

あとひと月しかない。前にも書いたが、やれることをやるしかない。