タルキートナでバドワイザーを

群発頭痛により断酒した山好きオジさんが、定年後にアラスカのデナリを登って、祝杯としてアルコールを解禁することを目指す日記。

富士山2days

奥さんが宿を予約して、海の日の三連休の後半で富士山合宿となった。しかし、この日から梅雨明けの猛暑が始まり、土曜日の晩は暑くて眠れず、起き出したのは遅かった。そして、その時点ですでに気温は所沢も富士吉田も30℃を超えていて、かなりやる気が削がれた。泊まるので、最悪2日目は朝から行動出来るだろうという甘えもあったと思う。

そんなんで出発は昼頃となり、富士吉田に着いたのは3時頃だった。奥さんの提案で、中の茶屋から馬返しまでの区間で坂練をすることになった。個人的には、五合目まで行きたかったが、ここは素直に従った。そのかわり、全力で追い込む事にした。

この区間、前回の練習では30分だった。レース本番では28分位かな。今日は25分切りを目指そう。

出だしから自分なりに飛ばす。T字路分岐があるところで時計を見ると5分40秒。ここまで1㎞だと思ったので飛ばしすぎか。しかし大石茶屋接近のサインである左の木柵が出てこない。まだか、まだか。ようやく出てきて、そこから大石茶屋は近かった。時計を見ると14分50秒。ここから10分で行けば25分切りだ。酸欠になりそうな位追い込む。本番では歩くことにしている、最後の急坂も走って時計を止めると25分40秒だった。残念。

 

本日のトレーニングはこれで終了。夕食と朝食の食材を、業務スーパーで買って宿に行く。泊まったのは「ビジネスホテル芙蓉」。富士登山競走のコース横だった。以前この近くの「芙蓉閣」とかいうホテルに泊ったことがある。ネットで検索すると、「殺人事件」とか物騒なワードが出てくる宿だ。実は、今回もそこだと思っていた。予約した奥さんもそう思っていて、マップでの検索結果が合わないのでおかしいなと思いつつ、マップさんの言う場所に行くと、「ビジネスホテル芙蓉」という、初めて見る宿があった。そうか、違うのか。

物騒な宿でなくてよかった。「芙蓉閣」には立派な大浴場があり、楽しみにしていたが(じゃらんの詳細に書いてないのでおかしいなとは思っていたが)、大浴場はなかった。代わりに、国道の向こうにある温浴施設が半額になるという。夫婦ともども、温浴施設にはこだわりはないので、宿のユニットバスで十分だった。

 

今夏初めて、クーラーのきいた部屋で寝て、翌朝は朝6時前には市役所に着いていた。奥さんを置いて中の茶屋に車を置きに行き、市役所まで走って自分がスタートしたのが6時40分。今日は、山頂まで行くぞ。

先週と同じ信号で引っ掛かるが、金鳥居は7分台。速いぞ。浅間神社も公園入口も、それぞれ先週より1分速い。

市役所まで走った時は、昨日の追い込みの疲労が残っているなと感じたが、今日は行けそうだ。できれば今回で、せめて五合目に制限時間内にたどり着く実績を作りたい。

5㎞地点の信号を過ぎると、なんとなくペースが落ちるのを感じた。よく見ると、信号を過ぎたあたりから傾斜がきつくなっているのだな。今回初めて悟った。落ち込みが先週より大きかった。中の茶屋は先週より若干速い程度、エイドロス2分で、45分ほどで大石茶屋への道に入る。先週と変わらないじゃない。

ここからはかなりきつい。必死に足を動かすがペースは上がらない。大石茶屋を過ぎて、あとから来たランナーに抜かれると、ついに歩いてしまった。馬返しは先週より遅い1時間18分。靴に入った石を出したりして、馬返しを出たのは1時間20分。

山道に入ると、先週よりは少し良いようだった。出来るだけ走って進む。2合目も、3合目見晴茶屋も先週より数分速い。御座石より上の平坦地も走れるし、その先の舗装もデベデベだが走れた。五合目は先週と同じ2時間25分。

下界は猛暑らしいが曇り

馬返し~五合目は1時間5分で来れた。ここは先週より5分短縮だ。市役所までの7㎞と、中の茶屋から上の荷物が無く、大会本番の高揚感があれば、あと10分縮めて5合目から先も行けるだろう。たしか、去年も練習はこんなもんだった。

 

奥さんは昨日の疲労もあるようで、30分経ってから現れた。私が中の茶屋で追い抜いた女性と、ほぼ並走して上がってきたようだった。この女性の連れというのが、市役所から出発してあとから追ってくるとのことだったが、連れの方は有名な女性ランナーの方で、我々が山頂に向かって歩き出すと、あとから二人でやってきて抜いて行った。あの二人に先行されるのは、ちょっとイヤだな。

6合目でT木さんと会い、ちょっと会話を交わす。今日は市役所からだが、昨日馬返しから山頂に行っていたそうだ。調子が悪いとのことだが、T木さんは富士山ではいつも調子が悪いと仰る。そのくせ、ハセツネでも、彩の国でも、私よりずっと良いタイムで完走されている。ことしはサロマも完走とのこと。本番はお互いに頑張りましょう。

そこからは、奥さんと別れて、なるべくレースペースで山頂を目指す。花小屋までに、奥さんと並走していた女性は抜く。この区間を走ってきた男性がいて抜かれたが、その方は花小屋でやめたようだった。九十九折りタイムアタックですか?

何人か、レースの参加者っぽい人を抜いたが、東洋館を過ぎて、すごい勢いで上がってくる男性が二人いた。一人は、バラン練のブロガー、ELBさんだ。太子館手前で、息を切らし、鬼の形相でよじ登ってきた。ELBさんクラスの上級者は、平気な顔をして速いものだと思っていたが、そうではないらしい。

ELBさんは一旦下って、仲間を迎えに行くとのこと。二言三言、言葉を交わした。今日は三日目で、初日は駅から、昨日と今日は馬返しからとのことだった。疲れないの?

今年は出場するというELBさんと、本番での健闘を誓いあって別れる。太子館あたりはペットボトル600円だったが、8合目関門富士山ホテルでは500円だったので、デカビタとかいうエナジードリンクを買う。今日は水分の消費が激しい。

9合目の鳥居を過ぎて、ようやく件の有名女性ランナーを捉えた。彩の国も見事に完走された方を、彩の国ビリケツの私が追い抜く。山頂タイムは市役所から5時間25分ほどだった。奥さんを五合目で30分待って、T木さんとの会話などのロスタイムもあり、まあ仕方ないかといったタイムだった。

 

風があって冷えるので、上下合羽を着て奥さんを待った。奥さんは高所では強く、9合目の鳥居あたりに現れると、そこからは他の登山者ゴボウ抜きで上がってくる。朝は調子が悪そうだったが、満面の笑顔で山頂にやってきた。

まだ現れない

そこから楽しくお鉢回りをして下山。ゆっくり降りるという奥さんを残して走って下り、中の茶屋の車に戻ると5時少し前。急いで伊藤精肉店に向かい、馬刺しを200g買って馬返しに戻る。着替えて10分もしたら、奥さんが下山してきた。伊藤精肉店は5時半過ぎには閉店とのことで、良い判断で馬刺しにありつけた。運動したら、しっかりタンパク質を取らなきゃね。

 

今年の現地練はこれが最後だろう。頂上、五合目、頂上と合計3回。去年は5回くらい来て、そのうち2回は2daysだったが、それが豪華すぎたのだ。3回やれば十分と思った方がいい。

練習でのタイムは去年とさして変わらない。去年並みと思えば完走できるのかもしれない。いずれにせよ、自信満々でスタートラインに立てるレースではない。本番まで11日。やるとしたらロング走などではなく坂ダッシュだろう。疲労をためずに、心肺を追い込めればいい。

 

Vロードに行けるかな?多摩東公園の坂でもいいし。