タルキートナでバドワイザーを

群発頭痛により断酒した山好きオジさんが、定年後にアラスカのデナリを登って、祝杯としてアルコールを解禁することを目指す日記。

吹雪のオグナほたかスキー場

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午後からはマジ吹雪

JAF割引というのがある。日本で発行部数が一番多いという雑誌、JAFメイトの付録に、割引のクーポン券がついていて、切り取って牛丼を食べたり、マックでコーヒーのMを飲んだりしていた。1989年にJAF会員になったらしく、先日カリブちゃんがヘソ曲げた時に電話を取ってくれたJAFのお姉さんから、長期に渡りご加入いただきありがとうございますと言われた。

かなりの金額をJAFに投資しているわけで、出来るだけ恩恵を得るようにしていくべきだ。最新のJAFメイトには、水上宝台樹スキー場のリフト券が半額1900円というクーポン券が付いていた。これを谷川岳に行くに当たって、持っていこうと思ったのだが、家を出る時、何処に置いたのか見つけられなかった。

谷川岳の翌日はスキー練習を考えていたので、土樽から駐車場に戻り、クーポン券無しで半額になるのかネットで調べたらダメな様子。ならば仕方ない、正規料金を払うのは癪なので帰るか、とも思ったが、曲がれなかった万太郎山の大斜面を思うと、練習の必要性は否定できなかった。

しつこく調べると、水上宝台樹スキー場では、リフト代の他に駐車場代が1000円かかるようだ。そういえば、オグナほたかスキー場は駐車代が無料と言っていた。それを思い出して、オグナほたかの料金を調べると、シニアで更にJAF割引を適用すると1日券が2900円で済むことが判明した。これなら、水上宝台樹スキー場のクーポン割引と同額だ。

というわけで、水上から沼田へ、オグナほたかスキー場に向かった。ナビの誘導で走り、最後は矢印に従い、トイレのある駐車場に入る。トレーラハウスを牽いたワンボックスが1台。車室の区画線は見えず、何処に停めたらいいのか分からない。一番奥にこじんまり駐車し、寝袋にくるまったり、車内でガスコンロを焚いてお茶を飲んだりしながら寒い夜を過ごした。夜中に車が何台も入ってきて、初見参のこちらとしては、夜中にやって来るのは常連さんだろうと、彼らの停め方に合わせて車を移動したりした。

5時半頃明るくなってきて、お茶を沸かして朝食のパンを食べている時、周囲の車がいなくなっていることに気づいた。そうか、そういうシステムか。

6時半頃、駐車場を出て上の方に向かった。ゲレンデが見えてきて、駐車場には誘導員の誘導で入場。最上部の、出口に近いいい場所に停められた。外はかなりの雪。リフトが動き出すのは8時だから、狭い車内でゆっくり準備をした。上下ともカッパを着込んで、ブーツを履こうとしたが車内では無理だった。ストックの長さ合わせとか、持っていく食料などの、靴以外の準備を全て済ませて、8時ちょっと前に車外に出た。ブーツを履いてリフト券売り場へ行き2900円を払って切符を貰う。ここはICタグではないのね。

切符を、濡らさないようにパンが入っていたビニール袋に入れてポケットに収める。一番上まで行くであろうリフトに並び、すぐ乗れた。何本か乗り継ぐが、前を行く人の真似をしてついていく。乗り継ぐ度にポケットからビニール袋を引っ張り出して係の人に見せた。結構もたつく。そのうち袋ごと取り落としそうだ。

第6リフトというのを降りると、そこがゲレンデ最高地点のようだった。前武尊に行くにはここから歩くらしい。

吹雪の中、1本目を滑る。圧雪斜面に新雪がたっぷり。パウダーと言っても差し支えない。最初のリフト終点まで降りて、リフト1本分戻り、上級者コースを降りてみる。ここも急斜面のパウダー。良い練習になりそうだ。

吹雪の中のリフトが辛いので、一旦車に戻り、目出帽を着用してゲレンデに戻る。売店でリフト券入れが300円で売っていたので購入。こういう使い捨て的なプラスチック製品はなるべく買わないようにしているのだが、まあ大事に使うようにしよう。

このあと、ひたすら第7リフトというのに乗って、エキスパートコースというところを反復練習。吹雪のため視界が悪く、広いバーンでは傾斜がどうなっているのかも分からない。このコースはやや狭い中斜面から、すり鉢状の急斜面となり、広大な急斜面で隣のコースに合流する。隣のコースは中級コースとなっていて、スキー場看板コースのパノラマコースから、一気に広い急斜面に飛び込む。このコースは広いので、吹雪の中で方向を見失うことが多かった。

中級コースからさらに左側、林の切れ目から向こう側のコースに出られる。こちらはトレーニングコースという名前になっていて上級コース。ここも広くて急斜面。おまけに、カリカリ斜面に新雪がたっぷり載っている。どのコースもバックカントリー状態に近く、天気も悪いので空いていて、いい練習ができる。

昼に一度車に戻り食料補給。駐車場が近いし、雪が降っているのでリュックサックを背負って滑るのはやめた。ボンネットや屋根の上には雪がたっぷり載っていた。

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雪がたっぷり

3時過ぎまで中間3コースを滑り続けた後、リフトを乗り継いで、最上部までの行き方をおさらいした。もうかなり脚に来ており、これ以上やると怪我をしそうなので16時を待たずに終了。決していいフォームでは滑れなかったが、悪条件下でのスキーだったので、山スキーのトレーニングになったと信じたい。