タルキートナでバドワイザーを

群発頭痛により断酒した山好きオジさんが、定年後にアラスカのデナリを登って、祝杯としてアルコールを解禁することを目指す日記。

クルマの鍵は大事

カリブの鍵を紛失した。

横浜の山の中にある、契約先の施設でカシナガが発生している事は以前書いたが、カシナガブロックを何本に塗ったらいいのかわからないので、樹木調査を提案したら10万円でご発注頂いた。先週金曜日に続いて、樹木調査2日目だった。

樹液を出している個体は枯れない(ことが多い)

I樹木調査の依頼が来ることは少なく、ノウハウも持ち合わせていない。調査項目は木の本数と大きさである。木のサイズを測ると言っても、同じ木を測ってしまったり、測り漏らしがあるといけないので、すべての木にナンバリングをすべきだろう。林業用にナンバーテープも市販されていると思うが、何処で売っているかわからないので、ビニールテープで自作した。これを確実に貼り付けるためにタッカーを使う。剪定対象樹木をビニールテープで色分けしている現場が他にあり、タッカーはその現場で使ったので会社にあった。

灌木か高木か区別が難しい木や、実生で生えている細いカシノキもあるので、調査対象は「幹周概ね50cm以上」とした。目見当でやや太い木にテープを貼ってタッカーを打つ。見落とし、打ち漏らし無しでナンバリング出来るようだ。

タッカーで貼り付けたナンバリングテープ

問題は幹周測定と記帳だ。計測には両手を使うので、バインダーに紐をつけ首からぶら下げていても、スケールをペンに持ち替えバインダーを掴んで書き込む、というアクションは負担である。ここで導入したのはボイスレコーダー。専用機は家に2台あるはずで、奥さんが管理しているが、見つけられなかった。なので、アプリをスマホにダウンロードした。

初日の金曜日は、現場に着いてからいろいろ準備をした。バインダーに、短く切ったテープを付箋のように貼り、マッキーで数字を書いてナンバリングテープを作った。この日は未明まで雨が降っていて、木が濡れていたのでテープがくっつかず苦労した。午前中は中々軌道に乗らず、木の本数も予想より多かったので前途が危ぶまれた。

予定では金曜日と月曜日の2日間で現地調査を片付けるつもりだった。2日で終わりそうになければ、土日どちらか出る必要がある。山には行きたいし、家庭平和のためにもそれは避けたい。17時までやって、まだまだ残っていたので、現地警備員に話して、日没まで残業をした。290番までナンバリングし、幹周計測まで完了させた。胸ポケットにアプリを起動したスマホを入れて、スケールを木に巻きながら、樹木番号と樹種、計測した幹周を叫ぶ。アプリはなかなか優秀で、しっかりとワタシの声を記録してくれた。

月曜の、続きの調査は、日曜のうちにナンバリングテープを作っておいて、タッカーを首から下げる紐を用意し、金曜日は蚊が多くて苦労したので、蚊取り線香と虫よけスプレーも準備して臨んだ。金曜日に調査したエリアに、思いの外多くの木が残っており、この日も難航が予想されたが、午後からの作業が順調で、16時前には調査が完了した。やったぜ。

余裕があったので調査レポートに載せる写真など撮影して、ルンルンと道具を片付けていたら、車のキーがないのに気づいた。マジか。

気持ちよく仕事を片付けたというのに、散々な結果となった。このあと、次の仕事もあったが無理だし、翌日も車を朝から使う予定だ。帰宅して、鍵を持って帰ってくるのは難しい。こうなったら鍵屋を呼ぶかと電話してみたら、鍵作成は21,000円だと言う。さすがにそれは払えない。

窓が全開のカリブちゃんを駐車場に残して帰宅。翌日始発で取りに来る事になった。セキュリティの厳しい施設だから、カリブちゃんは大丈夫だろう。ああ情けない。ズボンのポッケに穴が空いたりしてるからいけないのだ。次回からは、山に行く時同様に、鍵の首掛けを義務化しよう。