タルキートナでバドワイザーを

群発頭痛により断酒した山好きオジさんが、定年後にアラスカのデナリを登って、祝杯としてアルコールを解禁することを目指す日記。

農道のポルシェ

農道のポルシェがやってきた。

朝8時に溝の口駅でモッチーと待ち合わせして、彼が乗ってきたスバルサンバーTT2に乗り込み、彼の居城へ。そこで鍵を受け取り、名義変更のために三芳町の軽自動車検査センターへ向かう。

鍵をもらってハンドルを握ってみると、なんと重ステだ。今の時代、パワステじゃない車なんか日本にあったのか。そして、聞いていた通りサイドブレーキは全く効かない。いままで、モッチーには目をかけてやって、植木屋としてそれほど腕はよくないと思いつつ、真面目だし、いい奴なので厚遇してきたつもりだった。なので、この車が5万だと言われたときは、「なんだ、タダじゃないのか」と思ったし、こうして乗ってみて、あまり清掃されていない車内や、汚いフロントグラスを見て、俺はやっぱり人を見る目がないな、と思ってしまう。汚いフロントグラスをきれいにしようにも、ウォッシャー液は切れたのか出なかった。

それでも、カーステとETCが付いているのは予想外だった。さすがは元音響エンジニアだけあって、後付けスピーカーはステレオになっている。

川崎市宮前区から三芳町まで、最短距離は環八経由だが、慣れない車で都内は避けたかったので、多摩川沿いを走って多摩川原橋から北上した。Googleマップさんの言う通り走って、11時前には検査センターに着いた。

まずは②の窓口へ、との案内を見つけて、②総合案内へ。車検証と住民票を出すと、用紙を2枚くれて、記入したら持ってこいと言われた。記入して持って行くと、簡単な間違いを直され、番号札を渡されて呼ばれるのを待った。

番号が呼ばれ、クリアファイルを渡されて、次は⑦だという。隣の隣の建物だ。ポストのようなものがあり、番号札は持ったまま、クリアファイルをそこに入れる。また呼ばれ、付いている川崎ナンバーを外して返却し、あたらしいナンバーをもらって取り付けた。次は何番、次は何番と指示されるので、それに従えばまごつく事なく所沢ナンバーに変更できた。

次は警察。車が来る前に、車庫証明は取っておかなくてはいけないと思って、先週、駐車場を契約した日に警察にも行ったが、軽自動車は名義変更してから車庫証明だと教えられた。車検証以外の書類はそろっていたので、12時の昼休み直前に滑り込んで、窓口へ提出した。

すると、駐車場使用承諾書の✓の場所が違うと突き返された。なにぃ?

不動産屋が発行する書類なので、本来なら不動産屋のある大泉学園まで行かなくてはならない。ひとまずその旨を不動産屋に電話すると、昼休みだからか出ない。くそう、面倒だな。

一旦家に戻り、PDFソフトで不動産屋のゴム印部分をコピペし、コンビニで印刷して作成した。まあいいだろう、ハンコもない書類だし、自筆せよとも指示はないし。

警察に戻り再提出。書類は無事通り、車庫証明がある車だよ、という丸いシールをもらった。警察署の駐車場で、フロントグラスの左上に貼った。

あとは保険だ。家に帰ってPCから申し込める。ただ、帰り道にある、オートバックスに寄った。この重ステ、このままじゃ回しずらいので、ステアリングカバーを付けた。一番安いやつだったが、結構存在感がある。

保険は一応誰が乗ってもいいやつにした。1000円くらい高くなるが、ちょっとした移動を誰かに頼むかもしれない。

 

こうして、晴れて軽トラ持ちとなった。今のところ問題は重ステだ。借りた駐車場の出し入れも苦労するほどだ。

 

まあ、慣れるしかあるまい。とにかく軽トラライフを楽しもうではないか。