タルキートナでバドワイザーを

群発頭痛により断酒した山好きオジさんが、定年後にアラスカのデナリを登って、祝杯としてアルコールを解禁することを目指す日記。

今期初登頂と滑れないスキー

西黒尾根からトマの耳に登った。ようやく今期初登頂でうれしい。しかし反省点満載だ。
まず登りが遅い。トレースがあれはあれば三時間は切りたい。二時間半を切った事もあった筈だ。そしてスキーが全然ダメだった。咋シーズン終盤に投資してスキー三台とブーツを揃えた。靴さえあれば、長い板でカッコ良くダウンヒル出来ると思っていた。それが肩の小屋の横で板を履いた瞬間に間違いだと気つかされた。
視界が悪かったせいもある。西黒沢源頭では方向はおろか、足元の雪面の状態もわからない程のガスだった。テクニックがないので、突然目の前に現れる雪面の凹凸に対応出来ない。高度を下げて来ると視界は拡がってきたが、散々転倒したので既に気持ちは萎え、尾根が狭くなるポイントで板を脱ぎ、徒歩での下降となった。熊沢避難小屋の少し上でザックに板を付け直して、やや開き直って歩き出す。登って来るスキーヤーに滑らないんですか?と聞かれ、下手っぴいなのでと正直に答えて下降を続け、天神平スキー場のゲレンデトップに出た。そこで再度スキーを履き、そこからは滑って降りた。
田尻沢コースに入る前に、練習が必要と感じ、リフト券売り場を探したが、よくわからないので止めてしまった。田尻沢は狭く急な斜面が続く上級コースだが、なんとか転ばずに滑り降りる事ができた。
西黒沢ではスキーで来たことへの後悔の念が沸き起こり、「ああそうだった、スキーは楽しくないんだ」と思ったのだが、こうして降りてきてしまうと、後半の颯爽とした滑りの記憶が上塗りされ、またスキー登山に出掛けてしまうのだろう。
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来シーズンは先ずスクールに行こう。