タルキートナでバドワイザーを

群発頭痛により断酒した山好きオジさんが、定年後にアラスカのデナリを登って、祝杯としてアルコールを解禁することを目指す日記。

稲城大橋からは富士山は見えない

久しぶりに、工事をやっていた頃、仕事をお願いしていた職人とフェンス工事。築30年?のマンションで、アルミフェンスが傷んでいるのを、最新デザインのポリカフェンスに張り替えた。

舌を巻くような手際の良さと、仕上がりの美しさ。上手な職人というものを、久しぶりに見た気がした。ただのアルミ製品を、取り付けるだけの仕事のようだが、実に細かいところまで、当然のように気を配りつつ仕事も早い。


10歳年下でほぼタメ口。生意気なものの言いようも以前と変わらないのも楽しい。生意気と言っても、彼も48になったのか。立派な親方の年齢だ。


造園工事と言うのは、ただ単に木を植えるだけの仕事ではない。日本庭園なら、石組み、流れ、延べ段、そして囲障である各種の垣根を造る作業がある。それと同じように、現代の造園工事では、壁を建て、鋪装を敷き、フェンスで囲って木を植えるまでが造園工事となる。
これらの複雑な工程をやりくりするのが大変なので、そこを取り仕切る総合造園会社のようなもの、すなわちウチのような会社が存在する。擁壁、鋪装、フェンスのそれぞれの専門業者を集めて、ひとつの公園なりを造っていく。専門業者がわでも、他業者の仕事も見よう見まねで出来てしまうので、鋪装屋が壁を建てたり、ブロック屋がフェンスを建てたりしていて、全工種を同じ職人がやれたりもする。「全部ウチでやりますよ」って言ってもらえると、頼む方も楽なので、そういうチームが重宝がられるのは当然である。多技能職人とも呼ばれるが、何でも出来るが、全てが一流ではない事が多い。
今回のフェンス屋君はフェンスしかやらない。フェンスには実に多くの種類、仕様があり、そのほぼ全てをこなすが、他はやらない。すごく器用な男なので出来るはずだが手を出さないようにしているようだ。


バブルの頃から工事の仕事をしていて、色んな職人を見てきた。

口先だけで出来ない奴 ←非常に多い。
寡黙で出来ない奴 ←よく見る。その後辞めちゃうか、成長するか。
寡黙で出来る奴 ←滅多にいない。数人見た。
生意気で出来る奴 ←これも少ない。フェンス屋君ほか数名。

う~ん、出来る奴が少ないのか。

出来る奴は、やはり専門業者に多い。フェンス屋君、世田谷の植木屋(生意気)、横浜の鋪装屋にいたスーパーオペ(寡黙)、生花の師範もやるブロック屋(生意気)、多技能で優秀だったのは沖縄出身のユージ君(すごく寡黙)だけだな。どうしてるかな。大不良出身でシェフ志望だったハヤマ君(不良だから生意気)も元気かな?腕はともかく真面目で馬力があったよな。

 

仕事が手際良かったので早く終わり、近くの剪定作業現場に移動。こちらの職人は、音響技術者からの転向者という珍しい経歴で、応援のアルバイトもミュージシャンやお笑い芸人と多彩で楽しい。キャリア10年だが腕はまだまだ。助言を素直に聞いてくれるので、寡黙な良い職人になってくれる事を願っている。

 

さて、業務も終わり、多摩川沿いに家路を辿る。土曜の30キロから2日レストしているので、そろそろ走らねば、と思ってくろがねやの駐車場にイン。無賃駐車はよくないので、トイレを借りたついでにスナック菓子を購入。ポリポリ食べながら、ぐずぐずと支度。
InterFMのDFSにラジコを合わせて出発。もう日没は過ぎたが夕焼けが綺麗なので、まずは稲城大橋に向かう。

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稲城大橋から。多摩丘陵に隠れて富士山は見えない

何と、稲城大橋からは富士山は頭しか見えないのか。期待したのに残念。コースは稲城大橋を要に、是政橋と多摩川原橋を八の字で結んで10.6キロ。5.21/kmと出た。ナイスな選曲に合わせて軽快に走ったつもりだったがイマイチ。フラットな川土手コースなら4分台で走りたいな。

次回は是政橋で富士山を見よう。