久しぶりにテント泊の山に行った。行き先は只見の浅草岳。
奥さんのお友達からキノコ山行のお誘いがあり、正直乗り気ではなかったのだが、行ってみると楽しかった。
メンバーは奥さんと奥さんのお友達、それにお友達の所属する山岳会の会長さん。お二人とも還暦オーヴァーだが、もともと沢登り主体の会なので、足場の悪いところなど歩みが速いはやい。
大雨による崩壊で通行止めになっている沼ノ平ルートは各所で歩きづらくなっていて、ヤブを漕いだり草付きトラバースしながら、小三本沢の河原に到着し、そこでキャンプ。途中でお友達がムキタケを既に入手していたが、薪を集めに行ったワタシがナメコの幼菌を発見。鍋の具が賑やかになった。
会長さんは湿った流木を積み上げて、あっさり焚火に着火した。お見事。その焚き火でほぼ全ての料理をして、沢の夜を楽しんだ。頭上は満天のスター。天の川もよく見えた。
浅草岳はおそらくキャンプは禁止で、焚火などもってのほかなのだと思う。会長さんたちは、そのへんをすごく気にしていて、焚火開始時間や、朝は何時までに消せばいいとか考えながらやっている様子。着火剤なしで点火した焚火を7時に消して幕営地を離れた。正規登山道への登り返しで、出だしは少し彷徨したが、その際に再びムキタケを入手。登り返しの道に乗り、急登をこなして正規ルートの尾根に出る。
お二人は、山頂はさんざん行っているので、別の山にキノコを取りに行くと下山していった。ここからは奥さんと二人で山頂往復。
気持ちのいいブナの森を抜けると、避難小屋跡地辺りから金色の草原になり展望の良い山頂へ。
山頂は賑わっていた。我々は福島県側から登ったが、アクセスの良い新潟県側から来る人が多いようだ。
下山は来た道を戻るが、沼ノ平分岐からは昨日歩いていない。ここはブナの巨木が立ち並ぶ素晴らしい森。樹齢何百年と思われる巨人たちが見下ろす中、ちっぽけなニンゲンどもが歩いていくという構図だった。こういうのを見ると、「大事にしなくては」とマジで思う。
Note
浅草岳(沼ノ平ルート)
叶津登山口 11:00
山の神杉 12:00
小三本沢幕場 15:00〜7:00
分岐 9:00
山頂 11:20
叶津登山口 15:00