タルキートナでバドワイザーを

群発頭痛により断酒した山好きオジさんが、定年後にアラスカのデナリを登って、祝杯としてアルコールを解禁することを目指す日記。

浅草岳にキノコを取りに

久しぶりにテント泊の山に行った。行き先は只見の浅草岳。

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奥さんのお友達からキノコ山行のお誘いがあり、正直乗り気ではなかったのだが、行ってみると楽しかった。

メンバーは奥さんと奥さんのお友達、それにお友達の所属する山岳会の会長さん。お二人とも還暦オーヴァーだが、もともと沢登り主体の会なので、足場の悪いところなど歩みが速いはやい。

大雨による崩壊で通行止めになっている沼ノ平ルートは各所で歩きづらくなっていて、ヤブを漕いだり草付きトラバースしながら、小三本沢の河原に到着し、そこでキャンプ。途中でお友達がムキタケを既に入手していたが、薪を集めに行ったワタシがナメコの幼菌を発見。鍋の具が賑やかになった。

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会長さんは湿った流木を積み上げて、あっさり焚火に着火した。お見事。その焚き火でほぼ全ての料理をして、沢の夜を楽しんだ。頭上は満天のスター。天の川もよく見えた。

浅草岳はおそらくキャンプは禁止で、焚火などもってのほかなのだと思う。会長さんたちは、そのへんをすごく気にしていて、焚火開始時間や、朝は何時までに消せばいいとか考えながらやっている様子。着火剤なしで点火した焚火を7時に消して幕営地を離れた。正規登山道への登り返しで、出だしは少し彷徨したが、その際に再びムキタケを入手。登り返しの道に乗り、急登をこなして正規ルートの尾根に出る。

お二人は、山頂はさんざん行っているので、別の山にキノコを取りに行くと下山していった。ここからは奥さんと二人で山頂往復。

気持ちのいいブナの森を抜けると、避難小屋跡地辺りから金色の草原になり展望の良い山頂へ。

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山頂は賑わっていた。我々は福島県側から登ったが、アクセスの良い新潟県側から来る人が多いようだ。

下山は来た道を戻るが、沼ノ平分岐からは昨日歩いていない。ここはブナの巨木が立ち並ぶ素晴らしい森。樹齢何百年と思われる巨人たちが見下ろす中、ちっぽけなニンゲンどもが歩いていくという構図だった。こういうのを見ると、「大事にしなくては」とマジで思う。

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Note

浅草岳(沼ノ平ルート)

叶津登山口  11:00

山の神杉  12:00

小三本沢幕場  15:00〜7:00

分岐  9:00

山頂    11:20

叶津登山口 15:00