タルキートナでバドワイザーを

群発頭痛により断酒した山好きオジさんが、定年後にアラスカのデナリを登って、祝杯としてアルコールを解禁することを目指す日記。

白沢天狗尾根テクニカルノート

装備編
ピッケル
持っていったピッケルはカジタックス。3本持っているうち一番新しいやつだが、カジタが店を閉める際の特売で購入したものなので、そんなに新しくない。問題はピッケルバンドで、10mmのテープで自作したものが、古くなって毛羽立ってよく凍りつく。もう強度はないだろう。今回を最後に付け替える。

アイゼン
これもカジタックス。アイゼンは3代(台)目で、初代は高校の時に買ったSALEWA。大学のときはCASINだったから、これは社会人の、多分マレーシアから帰国後に買ったものだと思う。30年使っている。その当時のモデルだから、雪よけが付いていない。JECCの宮崎さんが、スノーシャットというのを売り出して人気だった。その後は新しいアイゼンにはプラスチックのプレートが付くようになる。このアイゼンは直ぐにヤマンバになるので、成るべく履かないようにしている。次回までに、CRC556をかけるか、スキーワックスを塗ってみよう。

ヤッケ
ヘリテイジ、別名カモシカスポーツの特売で買った。多分20年前くらい。今シーズン初めに、ビロビロだったシームテープを張り替えた。結果は良好で、吹雪のオグナほたかスキー場でも滲みてこなかった。今回ポケットの中のシームテープも剥がれていたのが判明した。まあ、ここはいいだろう。

ラジオ
ポータブルな良いラジオがない、と思う。すごく高価なのがあるのかも知れないが、手頃なやつでは見かけない。一人で行くことが多いからイヤホンラジオでいい。オーム電気のは安いが、すぐ壊れる。SONYの旧AIWAラジオをしばらく使っていて、結構長く使えたが壊れた。ラジコや、らじるらじるで聞けるので、ラジオは買い替えなかった。
今回はラジオを持っていくつもりでいて、購入も考えたが、MP3に付属しているのでもいいかと思ったまま、リュックに入れるのを忘れた。眠れない夜に、ラジオがないのは辛かった。オーム電気でいいから買おう。

ビバーク
山歴45年になるが、ツエルトでのビバーク経験はあまり無い。日本縦断レースに出ようとして、ここ数年で夏のビバーク経験は増えたが、冬山では僅かだ。僅かな経験なのに、その時何を持っていったのか覚えていない。冬のビバーク経験は、一番古いのが大学4年、前穂高岳北尾根を春合宿として3月に登ったとき。5,6のコルからのアタックに失敗し、時間切れで3峰を懸垂下降で降りたが、ロープが回収できなくなった。もう薄暗くなっていて、再びビレイして回収のために登り返す時間はなかった。テラスでロープを振ったり、引いたりしていると、コルに降りていた後輩達がヘルメットで雪洞を掘り始めた。1年生を中央に5人が互い違いに座り、着のみ着のまま一晩を過ごした。
緊急ビバークはこれ一回で、それ以外は予定ビバーク谷川岳一ノ倉尾根(12月)
、同東尾根(12月)、鹿島槍荒沢尾根(4月)、白馬岳山頂(5月)、蓮華岳大石尾根(1月)など。大石尾根はシュラフ持参でよく眠れたし、5月の白馬岳はシュラフカバーだけで全然眠れなかったのは覚えているが、それ以外のビバークでは何を持って行ったのか記録していない。今回はビビィとfintecの夏シュラフでやってみたが寒くて眠れなかった。次回はリアクターを加えてみよう。

スキー編
見事に滑れなかった。情けない限りである。クライム&ライドと言いますか、登攀後に滑って降りる、というのを理想の登山と捉えていて、長い板では重いし、靴の問題もあるしでショートスキーで妥協したがダメだった。
もう登山と、山スキーは分けて考えるべきなのかも知れない。スキーはヘボなので、山スキールートとして名の通ったところのみスキーで行けば私でも楽しめる。
しかし、去年のGWで行った、屏風尾根からマヤクボ沢は、スキーは確かにヘボだったが十分役割を果たした。5月の雪なら大丈夫なのかも知れない。でも、5月限定、GWのみというのでは寂しい。上手い人は滑れるのだし、山スキーヤー全員がオリンピック級という訳ではない筈だから、練習で克服することも可能ではないだろうか。