タルキートナでバドワイザーを

群発頭痛により断酒した山好きオジさんが、定年後にアラスカのデナリを登って、祝杯としてアルコールを解禁することを目指す日記。

ほぐしJOGとカシナガと

会社が、今のオーナーに買い取られてから、年次決算月が7月になった。7月末にある富士登山競走に出るため、29日の金曜日を休むのだが、大決算の最終営業日に課長が休むのだから大変なことだ。大会翌日の土曜日は、担当現場が2つ動いていて、これに出勤するのを免罪符と考えていた。現場が決算日直前に稼働しているので、大した金額ではないとはいえ、売上が今期か来期か見極める必要もある。

2件ある現場のうち、1件はゴミの収集だけなので、八王子のカシナガ対策物件に行った。ツリークライマーのヤスくんは、先週コロナになってしまい、1件現場をキャンセルしてこっちの現場を片付ける体制を取ってくれた。コナラ、クヌギを5本切って、丸太を集めて燻蒸する。

ヤスくんのチームは、全員イヤーマフ付きのヘルメットを装着し、どこから見てもツリークライマーだが、この日の仕事ぶりを見て、しっかりやれるのはヤスくんともうひとりだけのようだった。楽勝と思っていたが、作業は目一杯かかり、木くずまみれ、汗まみれになりながら、重い丸太を並べてくれた。シートで包む事を考えると、並べ方がイマイチなのだが、それ以上頼めなかった。暑かったしね。ありがとう。お疲れさまでした。

それで日曜も出ることになった。連日の猛暑日予報。前日の丸太を並べ替えるだけで大汗だった。さて、燻蒸剤を散布して、シートでくるんで、と思っていたら、施設の担当の方がやってこられて、しばし雑談の後、「あっちの山は移動してください」と、事もなげに仰られた。

もうシートを仮に被せてあったから、3mの丸太が含まれている事をご存知なかったのだが、知っていても動かしてくれと仰っただろう。電動のマキタであれが切れるかな?

刃は砥いであったので、切れ味は問題なかった。しかしやはりパワーはない。バッテリー予備があって良かった。満タン表示のマキタバッテリー2本を空にしても切りきれなかったが、バールでこじって切り離した。

高温の中、何度も座り込み、ペットボトルの水を飲み干し、約1時間で移動を完了した。今度こそ燻蒸剤とシート掛けだ。

燻蒸剤は「カバーム剤」という。ウエブサイトの記事に載っていたものだ。土壌殺菌が本来の使用法のようだった。希釈濃度などは良くわからなかったので、5倍程度に希釈して散布した。正しいのか分からない。もっと研究が必要だ。

その後シートで覆うわけだが、きっちりと塞ぐには技術が必要だ。おそらく、ハサミアタッチメントをつけたミニユンボがあって、丸太を自由に移動できれば上手くいく気がする。真四角に井桁に積んで、四角くくるめばいい。全て人力では難しい。

切り株も、中途半端な高さで切ってあるので、ここからカシナガが飛び出す公算が高い。黒いシートで切り株をくるんであるのを見たことがある。しかしそれは、もっと低く切ってあった。

何故だか植木屋は、地際で切るのが下手だ。根張があるので大変なのはわかるが、地際で切って一発で倒した方が手数は少なくて済むだろうに、なかなかそうしない。

運送屋さんが使う、幅広のラップ材を試してみた。ビニールシートでは、カシナガが食い破ってしまうと読んだことがあるが、何もせず終わりにするわけにはいかないので、一応防除しました、という体を取っておいた。

仕事終了、ですでに午後になっていた。暑いし、くたびれたし、昼飯もまだだったが、せっかくなので高尾山に行こう。

快晴の日曜だが駅前駐車場に空きがあった。さて、どこから登ろう。

出来れば、四辻から南高尾を周回したかった。気がかりなのは家の軒に下げてきた梅干しだ。土用干しの3日目として下げてきた。午後はにわか雨もしくは雷雨の予報だ。多分大丈夫と干したがどうだろう。スマホ気象庁のナウキャストを見ると、赤い表示が山梨県側から迫って来ている。ありゃりゃ。

ここは安全を取っていつものコースに行こう。追い込む気はないが、一応登山口の小さな橋で、ストップウォッチを押して稲荷山コースへ。

ゆるJOGな感じで一応走って登る。快晴でかなりの高温のはずだが、午前中の丸太移動に比べれば楽チンなので気にならない。酸素も富士山よりだいぶ濃いので楽だ。登山者とすれ違うところは歩いたが、大体全部走って、最後の階段も走ってストップウォッチを止めると36分。最近はガチでも30分なので6分しか違わない。まあそれでも2割違うのだが。

向こうの雲が気になる

下りは吊り橋から金毘羅に出てJR高尾側に降りて、甲州街道を駐車場に戻る。猛暑日でも山の緑陰はそれなりに過ごしやすかったが、国道は酷暑だ。そんな中、ロードを走るランナー多数。皆さんランニングベストを装着しているから、それなりの長距離だろう。まったくご苦労さまなことだ。

富士登山競走のほぐしJOGも楽しく完了。夕立はなく梅干しも無事だった。

良い夏になりました。