タルキートナでバドワイザーを

群発頭痛により断酒した山好きオジさんが、定年後にアラスカのデナリを登って、祝杯としてアルコールを解禁することを目指す日記。

富士山錬5回目

予定通り、日曜日に富士山に行った。雨予報だが、ひとりの時は比較的時間に余裕が取れるので、出来ることなら山頂へと、食料はそれなりに用意して臨んだが、富士吉田到着時は土砂降りと言ってもいいほどの雨で、その時点で山頂への意欲は消え去った。

せっかく早く来たのだから、本番のスタートと同じ時刻の7時に、富士吉田市役所を走り出すのが理想だ。しかし、中の茶屋の駐車場に停めた愛車カリブの、フロントガラスを激しく叩く雨音に怖気づき、少し雨脚が弱まるのを待って、辛酸なめこさんのラジオエッセイを聴いてからカッパを羽織って車外に出た。6時50分。

市役所まで雨の中を走る。シーズン初めに比べて、かなりフォームも良くなってきたと思う。調子に乗らないように抑えて走った。

途中の中古屋にあるスバルサンバー。二年前からあるような気がするが

憧れの?農協仕様らしい


市役所まで来てみて、絶好調ではないなと思った。前回、散々なタイムだった時は、直前のトレーニングの疲れが抜けきっておらず、さらに前日の食事がほぼノーカーボだったため、エネルギー切れを起こしたのだと分析していた。今回は、先週ほとんど走れておらず、疲労が残っていたという言い訳は使えない。さらに昨晩はスパゲッティナポリタンでカーボロードしている。強いて言えば、連日のスクワットで筋肉疲労があるかもしれない。

がら空きの市役所駐車場

青信号を待って走り出す。絶好調ではないが走れている。金鳥居は8分ちょうど。前回は飛ばしすぎたのだ。

雨なので、今のところランナーは見ない、と思っていたら国道の信号を曲がって、降りてくるランナーとすれ違った。この人に抜かれたら嫌だなと、後半は後ろを気にしていたが、それきり見かけなかったので、早朝練あがりの早起きランナーだったようだ。

浅間神社トイレは18分半。公園は24分と、練習としては普通のタイム。十字路の信号が30分。前回はここから崩れた。

ここは何とか持ちこたえ、T字路が37分台、中の茶屋は44分で、昨年の完走タイムの3分落ちまで持ってきた。先週アートスポーツで買ったトレランザックを、カリブから引っ張り出してリスタート。エイドロスはほぼゼロ。

中の茶屋から先もまだ何とか走っている。しかし、大石茶屋目印の、左側の木柵がなかなか出てこない。木柵手前に、2本林道が分岐している。これを覚えておこう。

大石茶屋が1時間4分。頑張れば馬返しに1時間15分で着けるか、と思ったが、もうかなり脚が終わっていた。1時間15分を30秒ほどオーバーした。

「馬返しに着いたら、ちょっと休んでもいいぞ」と自分と約束していたので、鳥居までは歩いた。この先の山道で、前回はまったく走れなかったが今日はどうだ。山道に入り、緩やかな坂道を走ってみた。走れる。思ったスピードでは走れないが、走るテイは保っていられる。前回の五合目練ではこんな走り方で1時間ちょっとで行けたので、今日はもしかしたら、2時間20分切って五合目まで行けるかもしれない。

しかし、2合目まで25分もかかってしまう。その先は時計は見なかった。遅いのが分かると、諦めて、ペースを落としてしまうのが怖かった。

5合目手前の舗装路は走れなかった。ヨタヨタと走る真似をしながらトレイルへ。最後の舗装路は走り切ると決めていた。5合目は風が強く、見事にアゲインストだったが、腕を大きく振って頑張った。砂利のところに出て時計を止めると2時間26分だった。

タイムは残念だったが、脚が攣るまで頑張ったし、雨の中日和らずに来られたので満足だった。天気は回復傾向のようで青空が見えているが、風が強かった。濡れた体に五合目の風が冷たく、これより上に行くのは防寒着がないと無理だ。気持ちよく下山しよう。

 

 

まだ完走レベルまでは仕上がっていないが、前回よりかなり良かった。還暦過ぎて、トレーニングによりレベルが向上できるというのは素晴らしいことだと思う。あと1か月ちょっと、まだまだ上げられる。

ひとりで来ているので、馬刺しはお贅沢